ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落280 [2015-03-16]


280 It is not easy to hold one's self always in a state of receptivity, because it demands a perfectly balanced consciousness. It is not a simple task to keep the body in a state of relaxation and still maintain a positive interest in all action around, and within us. Yet, this state is necessary to a good recipient. We must learn to look upon our mental reactions as though we were an impersonal bystander, and our thoughts were nothing more than actions taking place upon a stage.
280 自我を感受性のある状態に保つことは容易ではありません。完全なる調和した意識が必要だからです。肉体をリラクゼーションの状態に保ち、しかも周囲や自らの内面のあらゆる活動に対して積極的な関心を維持することは容易な任務ではないのです。しかし、良い感受者にはこの状態は無くてはならないものです。私達はあたかも自分が個人的に関係がない傍観者であるかのように、私達の精神的な反応を観ること、また、私達の想念がステージで起っている演技でしかないかのように観ることを学ばなければなりません。



【解説】
バランスのある心境を維持するにはどうしたら良いか、本項で著者はその極意とも言えるエッセンスを述べています。
そのポイントとも言える内容が、客観的に自分を見つめること、いわゆる想念観察という手法です。
私達は実際には日常生活においても様々な仕事があり、外界とも接触します。次々にやって来る問題についても適切に対処しなければなりません。そうした場合、従来はとかく状況に流され、自分の全てがそれら状況への対応の中に埋没して来ました。しかし、それではバランスをいつの間にか失ってしまうことも多いのです。もちろん対応には誠心誠意行動する訳ですが、自分自身の中では、これらの行動を更に奥から観察する立ち位置が必要だということでしょう。
本項で記述のあるように、「私」としては与えられたステージで精一杯の行動をとる訳ですが、同時にその出来を観察する立場に立って自身の心を見守る姿勢が必要だということです。


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