ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落271 [2015-03-02]


271 A very great difference exists between the two. Concentration is a fixed, or set condition, which allows only one idea to manifest at any given time. Interest is a state of curiosity which opens real consciousness to all ideas around it, and in this way actually creates an impersonal participation with them in a free state.
271 両者の間には非常に大きな違いがあります。集積とは固定化した固まった状況であり、如何なる時でも一つのアイデアしか現出を許さないものです。一方、関心は現実の意識をその周囲の全てのアイデアに開放する好奇心の状態であり、このようにして自由な状態の下、それらと非個人的なる参画を実際に造り出すのです。



【解説】
本項から私達は従来、あらゆる努力を「集中」という状態の下で行っていたことが分かります。一つの事柄に集中しないと何事も成就しないとも言われて来ました。もちろん、一定段階としてはそれも大切なのですが、その先には、もっと自由に想念を感受する心境を創り出さねばならないということでしょう。
一つの想念のみに集中することは、やがては固執、囚われにも通じてしまいます。そうではなく、もっと周囲にやって来る様々なアイデア・印象にアンテナを張って様々な印象を感受するよう自由な心境にしなければならないという訳です。
これまで私達は自らを目標に向かって集中させることが良いことだとして来ましたが、実はそうではなく、むしろ自らの意識を自分自身から外部に拡大させ、周囲に関心を持ち、自分を役立てるよう志向することが大切なのです。


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