ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 1章 段落261 [2015-02-13]


261 The human must have a definite reason for acting; first, as a duty of self-perpetuation; second, because the act brings pleasure. Either of these is pure selfishness; and creates this barrier of resistance against universal knowledge. This self-interest created by the concentration of cell consciousness, we call the ego. And because of our lack of understanding, it is this human ego which we seek to perpetuate.
261 人間は行動する際には明確な理由を持たねばなりません。第一は自己を永続させる為の義務として、第二はその行動が快楽をもたらす故です。これらのいずれもが純粋に利己的なものであり、宇宙普遍の知識に対して抵抗の障壁を作り上げています。この自己への関心は、私達がエゴと呼ぶ細胞意識の集中化によって造り上げられました。そして私達の理解の不足の故に、私達が永続させようと求めているものは、この人間のエゴなのです。



【解説】
各人が自分のことのみ関心を持っていることが、世の中に多くの問題を発生させていると同時に、各人についても内向きの姿勢ばかりで外界からの支援、宇宙から各生命体に授けられている貴重なる印象類に対して障害(バリアー)を造り上げています。
自分自身に関心を持つと言っても、大抵は容姿や他人の評価等を気にしての行動であり、自分自身の内部の生命活動への本来の探究心ではありません。本当に自分自身を追及する場合は、体内の各細胞の声を聴くような静かな心境にもなりますし、他の生きもの達との連帯感も生まれる筈なのです。
芸術家や作家が寝食を忘れて製作に没頭する時、そこには自分自身への関心は無く、その作品の中に自分を没入させ、一体化している筈です。その時、実は本項に記されているような障壁は消失し、本人を通じて宇宙的印象が現実世界に放出されているものと考えられます。


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