ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 1章 段落250 [2015-01-29]


250 We would do well to ponder this ancient requirement, and incorporate a little of it into our lives today. Most of us are so busy imposing our opinions upon others, that we really do not listen to what they have to say. While others are presenting their side of the subject, our minds are so busy marshalling our own arguments to prove them wrong, that we do not hear more than a fraction of what is being said
250 私達は古代のこの要件についてじっくり考え、今日の私達の生活にその少しを組み入れた方が良いでしょう。私達のほとんどは他の者達への自分達の意見を押し付けることに躍起になっており、私達は実際には他の者達が何を言おうとしているのかに耳を傾けてはいません。他の者達が課題に対する自分達の側面を提示している間に、私達の心はそれらの提示が誤りであることを示すべく、自分達の議論を先導しているだけで、私達は相手が話している事柄の一部しか聞いていないのです。



【解説】
一般の傾向として、本項で指摘されている事柄は良く分かるのではないでしょうか。相手の言う事を聞き始めた途端に、それに対し自分が主張したい事柄を頭の中で整理し始める為、本来、相手が伝えたいと思っている内容を把握しないまま、双方の議論が進むという具合です。
特に欧米での交渉その他、ディベート等と称されるものは、如何に相手を言い負かすかに重点を置いている訳で、個人の主張の正当性を争うのが常となっています。
これに対し、本項は先ずは相手の主旨を十分理解するよう、聞く姿勢が大切だと説いています。訴えかける相手を先ずは受入、聞き入れる姿勢はカウンセリングの基本とも思われますし、同乗記の中で他惑星人の会話風景にも良く描写されています。本章はエゴの統制がテーマなのですが、その課題の第一が、このような実場面における心の訓練にあるということです。


第3部 1章 段落249 [2015-01-28] <<  |  >> 第3部 1章 段落251 [2015-01-30]