179 The doctor's answer carried a philosophy it would be well to heed. "Forty years from now, no one will know, or care. about a little dust on your piano today. So just relax and look into the future forty years. This will give you some idea of how unimportant criticism actually is in your life."
179 その医者の次の回答はよく心に留めるべき哲学を備えていました。「今から40年経てば、誰も貴方のピアノの上のわずかなホコリについて知りもしないし、気にも掛けることはないでしょう。ですから、ちょっとリラックスして、これからの40年間を覗き見て下さい。それは貴方に貴方の生活には実際如何につまらない批判主義があるかに気付くことになるのではないでしょうか。」
【解説】
私達が最も大切にしなければならないこと、それはこれから先に歩むべき人生の道筋です。目的地も定まっていないまま、毎日をフラフラ過ごしてしまうのは、折角の未来に続く道を見逃すことにもつながります。
しかし、残念なことに私達は自身の将来について考えるより、目先の事柄、心の好き嫌いの騒ぎの中、習慣に埋もれた生活をしがちです。手助けの忠告は印象・想念の形で常に私達に注がれてはいるものの、それに気付こうとしない私達には大きな問題がある訳です。
この場合、時として本事例のように病気という非日常の状況に陥ることで遂に真の実態を理解する機会を得ることもある訳です。また、患者と医者との関係も、優れた医師に巡り合えれば、本来の生きる意義に目覚めることも可能です。
これまでマザー・テレサ女史をはじめ多くの医療従事者が人々から敬愛されて来ましたが、それも自らの最期に臨み、優れた人格に巡り合え、真の生き方を学び取れたことに由来します。私達はあらゆる困難、時に死に臨む場面においても学ぶ機会を見逃してはなりません
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