ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 3章 段落098 [2014-06-09]

098 As we mature, orders from the brain come automatically; but watch a baby learning to walk. His first attempts are made through the conscious effort of placing one foot before the other. Analyze your own movements. Say your hand has just reached up to brush a hair back from your forehead. You will find when you trace the action that you were first aware of a tickling feeling on the skin. If you analyze this action carefully enough, you will discover that the message telling of the tickling sensation was sent to the brain, which then gave the order to the hand to reach up and brush the hair away. Through habit, most actions become sense reactions; but our so-called sense reactions are intelligently controlled. The things we do now with no conscious thought, were major projects at one time in our development.

098 私達は成長するにつれ、脳からの指令は自動的に来るようになりますが、赤ん坊が歩くことを学ぶのを観察してご覧なさい。彼の最初の試みはもう一方の足の前に別の足を置こうとする意識的努力を通じて行われます。貴方自身の行為を分析しなさい。例えば貴方の手が貴方の額から後ろに髪を撫でようと今、手を伸ばしたとします。貴方がその行為を振り返る時、貴方は最初、頭皮にくすぐったい感じがしたことに気付くでしょう。もしこの行為を注意深く分析するなら、貴方はくすぐったい刺激を伝えるメッセージが脳に送られ、次に脳が手に手を伸ばして髪を後ろに撫でるよう命じたことを発見することでしょう。習慣からほとんどの行為は感覚の反応になっています。しかし、私達のいわゆる感覚反応は知性的な制御を受けているのです。私達が今日、何ら意識的想念を持たずに行っている物事は私達の発達過程の中では一時期、主要な事業であった訳です。

【解説】 誕生したての赤ん坊は乳を飲むこと以外、何も自ら行動することは出来ませんが、その後の生長により、誰もが日常生活を苦無く送れるだけの能力を持つに至る訳ですが、その歩みの過程で、肉体を支配する心なるものの拡大が進むということになります。 心が増長する前の幼児には生きた神性を見ることが出来ますが、年齢を重ねるにつれ、心の増長が目立つようになり、争いごとや心配事も増えることになります。これらは増長した心が外界と衝突することで起こる訳で、自然と調和した生き方が求められている所です。 心の発達により、肉体の支配、更には外観重視の結果、衣服や化粧品の消費・生産が進み、アルコール飲料の生産などは今や一大産業になる程、拡大しています。習慣に流され易い人間の心をターゲットにしたビジネスを目論む社会の仕組みも生まれています。 私達はこれまで、あまり分析もしないまま、習慣的に半自動的に行ってきた行為も多いのですが、今一度その行動を分析し、是正すべき点の所在を確認して方が良さそうです。

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