ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 3章 段落079 [2014-05-13]

079 The eyes see the man, but the ears hear no sound; therefore, the sense of hearing accuses the sense of sight of giving false information. The man is there, however, but due to their lack of respect for one another, neither the eyes nor the ears will concede that they could be mistaken; so the argument between them cannot be satisfactorily settled.

079 両目はその男を見ているのですが、両耳には音が聞こえず、その為、聴覚は視覚に対し嘘の情報を出していると非難しています。しかし、男はそこに居ますし、感覚同士、互いの尊重が欠けている故に、目も耳も自分達が間違っているかも知れないということを認めようとはせず、その為、彼らの間の議論は満足の行く解決ができないのです。

【解説】 私達の日常生活の上の判断の中にも、このような感覚同士の葛藤があるということでしょう。各々の感覚はそれぞれの好みがあり、それを判断基準に良し悪しを即断している訳です。 しかし、私達の感覚は表層的な現象しか認識できないことは明らかですし、その対象物の内部で起こっている事柄まで把握しようとはしません。常に表層的な理解ということになります。 一方、自然界の他の生きものについてはどうでしょうか。私の見る限り、彼らは一瞬で対象物を認識し、逃げるべき相手か否かを判断できるように思います。その場合、本項で述べられているような各感覚による葛藤のヒマはありません。野生動物は常に自らの感覚を一体化させ、不測の事態に備えているということでしょう。 私達地球人の課題は、先ず自らの既存の感覚をより誠実なものに清め、それらを私達自身が進むべき方向に役立つよう、整えることにあります。

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