ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 2章 段落045 [2014-03-14]

045 The bird would no longer have the high, sheltering branches of the tree in which to build a nest to protect her young from prowling animals. Her food supply of insects, grubs and worms would be gone; and the wild berry bush on the hillside, no longer pollinated, would not bear.

045 鳥はもはや幼鳥をうろつく動物達から守る為の巣を作る高く、身を隠す木の枝を手に入れることは出来ません。鳥の餌となる昆虫や地虫、ミミズ達は姿を消すでしょうし、丘の斜面の木イチゴの茂みはもはや受粉することはなく、実を付けることもないでしょう。





【解説】

この一、二年ブラジルに仕事で出向く機会がありました。その中で日本とは異なる植生世界を見ることも多く、興味深い経験もしています。その中の一つに「パラナ松」があります。正確には「松」ではないようですが、現地ではそう呼ばれています。通常の松と異なるのはその枝振りが全て水平に伸びることです。若木の頃は通常通りなのですが、成長するにつれ下の枝が落ち、上部の枝は横に張り出します。その枝木は鳥達にとって格好の止まり木であり、とげの多い葉は他の天敵から鳥達を守って呉れるようです。木々は鳥達を支える大きな後ろ盾だと言えるでしょう。

このパラナ松、太古からパラナ州にだけ生息するもので、近くでその幹を見ると、トゲトゲがあり、いかにも頑丈な木肌をしています。現地ではその保護政策が行き渡っており、パラナ松を伐採することは原則、許されておりません。建物はその木を避けて建築されています。

さて、本文に戻れば、こうした木々は昆虫達に生存を依存していないかも知れませんが、昆虫達が居なくなり、植物の受粉が無くなれば鳥達は毎日の食べ物を失うこととなり、生きては行けません。自然界のあらゆるものは互いに依存し合って生きていることを如何にして理解するかが私達にとっての最初の課題となっています。


第1部 2章 段落044 [2014-03-13] <<  |  >> 第1部 2章 段落046 [2014-03-17]