ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 2章 段落040 [2014-03-07]

040 Yet they do not use mathematical calculations to estimate the stress the rushing water will exert upon the finished dam, nor do they need mechanical tools to anchor it securely or build it to the prescribed height. Here, as in the inanimate kingdom, we find nature's unerring, guiding hand.

040 しかし、彼らはその完成したダムに激流が加えることになる力を予測する為、算術的な計算を行ってはいませんし、彼らにはダムを固定し、或いは所定の高さまで建設する為の機械的な道具類を必要とはしていません。ここでも、無生物の王国におけるのと同様、私達は自然の的確な導きの手を見い出します。





【解説】

ひと昔前まではコンピューターはもっぱら計算をさせるものでした。面倒な計算手順を機械がすばやく行ってくれるものとして使われていた時期もあった訳です。

工学の分野は人間が作り出す製品をより確かな性能を発揮する為に必要な寸法や強度について的確な値を導き出すのが仕事ですが、本項で説いているのは、このような手順を一切必要なく自然は直接、生き物達に答えを与えているということです。

もちろん著者は橋梁や高層ビルの建設等、今日人間が作り上げているこの文明の力量とも言える建造物の設計にこのような工学・技術が不要と言っている訳ではありません。これらの知見に加えてビーバーが自分のダムを作り上げる時のように大自然からの印象に積極的に心を開いて適切な指導を受けて欲しいと説いているのです。

即ち何か新しい分野に立ち向かう時、全て何も無い状態、これまで誰も試みたことのない世界に立つというよりは、既に答えはそこに有って、宇宙からは常にその答えに向けてアドバイスが流れ込んでいると考えた方が良いように思います。


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