ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 2章 段落039 [2014-03-06]

039 I then turned to a closer observation of the birds, insects and animals. In all three I found the same marvels of engineering. It is interesting to note that much of our present architectural knowledge has been acquired from studying the principles employed by nature. In fact, man thinks so highly of the engineering ability of the industrious beaver, that he now parachutes them in pairs into inaccessible territory so they will build dams to help control the disastrous floods which rush down to the 1ower valleys each spring. In this way, the little animals render man and nature an invaluable service; for where their dams dot the mountain streams, floods and soil erosion are cut to a minimum.

039 私は次に鳥や昆虫、そして動物達を綿密に観察することにしました。その全てで私は植物の場合と同じ工学の驚異を見い出したのです。私達の現代の建築の知識が自然によって採用された諸原理を研究することから得られたことに気付くのは興味深いことです。事実、人は勤勉なビーバーの持つ工学上の力量を高く評価していますので、つがいのビーバーを未踏の地域に落下傘降下させ、彼らが毎年春に低地の谷間に破壊的な洪水を引き起こすのを阻止する為に役立つダムを作らせています。このように、小さな動物達は人間と自然に計り知れない奉仕を尽くしてくれているのです。何故なら、ビーバーのダムは山麓の水の流れを点在させ、洪水や土壌の侵食を最小限に削減するからです。





【解説】

本項ではビーバーの助けを受ける話が紹介されていますが、動物達の能力の世話になっている意味では、ミツバチによる受粉の例を挙げることが出来ます。

今日では果物や野菜のハウス栽培が盛んに行われていますが、受粉が必要な果物の生産を支えるのがミツバチ達です。箱の中に一家を構えるミツバチをハウスの中に置いて、イチゴ等の受粉を助け、ハウスの中でイチゴを育てる上でミツバチは欠かせないとされています。

ここで注意したいのは、これら自然の生き物の協力を得る為には、害虫が出たからと言って農薬を使用することは厳禁であることです。肝心のミツバチも生きて行けなくなるからです。この一例でも自然と調和した生き方とは何なのかについて、様々なテーマを私達は抱えていることが分かります。

それを為す為には、まず、私達はよくよく自然の仕組みや相互の関係、各々の生き物の能力等を学んで自らの生活をその自然との調和の中で見つめて行くことが必要ではないかと思われます。熊谷守一、熊田千佳慕、その他多くの画家や芸術家は自宅の庭の茂みの中に驚くべき世界を発見していたように思われます。


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