ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 1章 段落025 [2014-02-12]

025 Man was created to be the perfect expression of all expressions; and he was endowed with the ability to reason that he might understand each effect in the scheme of life. He is innately capable of comprehending all states of Cosmic expression; from the very lowest, to the highest. But through ignorance he has prostituted this Divine gift; and now judges and condemns that which he sees about him. Whether he realizes it or not, by his judgments he exalts himself above the Creator; thereby causing a feeling of separation between himself and the Giver of all Life. But when he casts off the fetters forged by his carnal mind, he becomes the Knower; and is then one with the Cosmic Cause of all creation. All nature works in harmony with the Supreme Intelligence which gave it birth. Man stands alone; the sole distorter of the Law.

025 人は全ての現れの完全なる表現者として創造されました。そして人は生命の体系における一つ一つの結果を理解するかも知れないという推論の元にその能力を授かりました。人は生まれながらにして全ての宇宙的表現の状態を把握することが出来ます。最も低次なものから最高位のものまでです。しかし、無知の故に人はこの神聖な贈り物を売り渡して来ました。そして今や自分の回りに見るものを裁き、非難しているのです。人がそのことを理解しているいないに関わらず、その裁きによって人は自分を創造主の上に高ぶらせているのです。その結果、自分自身と全生命の贈与者との間に分離感をもたらす原因を造っています。しかし、人が自分の肉欲の心によって造られた足かせを投げ出すなら、人は知る者となります。そして全創造物の宇宙的因と一体になるのです。全ての自然はそれを誕生させた至上なる英知と調和して働いています。人のみが独り立っているのです。唯一の法則の曲解者として。





【解説】

現在、仕事である国に来ています。そこで感じていることは、本項で記載されていることそのもののように感じられます。気候は暖かく、緑が多い環境。年間にわたって降水量にも恵まれ、街路樹にはハイビスカスやサルスベリが咲き、冬でも様々な花が絶えることはありません。当然、小鳥達も数多く、種類も豊富です。そのような国で仕事が出来るのは何とも幸せそうですが、問題もあるのです。どうも年々、治安が悪くなっている状況があるからです。

経済状況が悪くなっているせいか、白昼でも少年達が街中で薬物の売買をしていたり、働き口が見つからない人達が公園等にたむろしていたりする訳です。これらはひとえにこの惑星を任された人間の側の不適切な運用によるもので、自然界の植物や動物達には何ら落ち度はありません。何故かくも人間が豊かな自然の中にありながら、各もかけ離れた生活、住居の周りに鉄の檻(おり)を巡らし自宅を守る必要がある環境の中で暮らさなければならないのか、大きな問題、矛盾点を実感しています。

本項はその原因を心自らが生来の贈り物を自分の心を高ぶらせる為に、売り渡した故だとしています。アダムとイブの寓話に遡る心の問題が究極の姿として、現代社会の姿に反映しているということでしょう。


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