ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第08課 段落299 [2013-04-19]

299 Man's law of discrimination and judgment is non-existent in creation. We are told that the sun shines on the just and unjust alike. And while differences are many in the human mind - in the Creator's consciousness all are necessary parts that make up the Cosmos. And without each part the Cosmos would not be complete. The principle difference between man and his creator is that the Creator understands the purpose of creation and finds no fault with it, while the sense man not understanding consciousness, the real part of himself, lives the mental side of life. Thus he finds fault with the Creator's creation and brings about unpleasant conditions for himself. But when man makes the blend and lives the whole life he will know the purpose of creation, no longer using the law of discrimination which caused the unpleasant conditions.

299 人間の差別と裁きのならわしは創造の中には非存在のものです。私達は太陽は正しい者にも不正な者にも等しく輝くと教えられて来ました。また、人間の心にとっては多くの相違が見えるのですが、創造主の意識の中では全てが宇宙を造り上げる上で必要な部品なのです。そして、これらの部品無しには、宇宙は完全なものとはならないでしょう。人と創造主の間の最も重要な違いは創造主は創造の目的を理解し、それに何らの誤りを見い出さない一方、感覚人は自分自身の真の部分である意識を理解せず、生命の内の心の側を生きているのです。こうして彼は創造主の創造作用にけちを見つけ出し、自分自身に不愉快な状態をもたらしています。しかし、人が融合を達成し全ての生命を生きるようになる時、彼はもはやその不愉快な状況をもたらした差別のならわしを用いることをせず、創造の目的を知るようになるでしょう。





【解説】

万物をありのままに見ること、受け入れることが大事だということでしょう。私達は「見る」と同時に「良し悪し、好き嫌い」を即断し、その対象との対応を瞬時に変えています。これらは長年培った感覚心によるもので、同様なことは美味しい食べ物とまずい食事、心地よい音楽と耳障りな雑音等、実に明確に仕分けされています。しかし、これらは本項で言う差別(discrimination)であり、私達が避けなければならない心の反応です。

餌となる動物を狩る猛獣や猛禽類その他、自然界を見ると決していわゆる心地よい場面だけがある訳ではありませんが、そう言う私達も食用に鳥や家畜を飼い、その肉を毎日のように食している訳で、また、こうした食物循環は自然界の維持に必要でもある訳です。こうした様々な側面を自らの判断を極力排してそのありのままの姿を直視し、生命圏全体の意義を学ぼうとする姿勢が重要だという訳です。

その上で、私達がこの生命圏全体の中で、果たすべき役割を探求することが必要とされています。そこには肉体の生死を越えた生命(いのち)の意味があるものと思われます。


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