ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第05課 段落209 [2012-11-16]

209 These people are like a man lost in a heavily wooded forest where the congested growth hides the sun and the vision of heaven that could lead him in the right direction. The timbers could be likened to personal opinions that blocks the vision of light that could show the way. A person may even die in this state and never know the true purpose of life. We have people who have everything that the world has to offer, even security beyond their needs, but they are very unhappy within themselves. They have searched all of their lives for something they did not understand. They sought wealth and fame for security but after having this, the happiness they longed for was not there because they had never left the timber land of self opinions. And their values of life are out of line with the cosmos.

209 これらの人々は生い茂った木々の成長が正しい方向を示してくれる太陽と天の視界を隠しているうっそうと茂った森の中で道に迷った人間のようなものです。木々は道を示すことができる光の視覚を遮る個人的な意見に似ていると言えるでしょう。人によってはこの状況の中で亡くなり、人生の真実の目的を知ることはありません。私達はこの世が提供できるあらゆるもの、そして自分が必要とする以上の安全さえも手に入れ、それでも自分自身の内面ではとても不幸である人々を知っています。彼らは自分の生涯の全てを自分ではわからない何物かを求めて来ているのです。彼らは安心のために富や名声を追い求めて来ましたが、それを得た後は、願っていた幸せはそこには無かったのです。何故なら彼らは自己の意見という森林を離れることはなかったからです。そして彼らの人生の価値というものは、宇宙の方向からは外れています。





【解説】

人間の生きる道とは何であるかを示した内容です。

私達は実に自分の殻という狭い森の中に居るという訳です。オリジナルの「宇宙哲学」の原書の表紙にはタイマツのイラストが描かれていますが、その暗い森を通過する者に必要な知識がこれであると表現していることに、本項を読んで気付きました。

この暗闇の中では、人は迷うばかりで、そのタイマツを頼りに一歩一歩切り込み、光明の世界に抜け出た後で、後を振り返れば、何と小さな繁みであったかと思うものかも知れません。

もちろん、進む道は上へと続いている訳ですが、当面、山麓の藪を越えることが私達の課題になる訳です。


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