ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第05課 段落200 [2012-10-31]

200 The schooling of the mind is not an easy problem, but it is worth the effort even though it takes years to accomplish as it did for me. There is not a person on earth that does not receive impressions either from the earth, the inhabitants upon it or from other planets as well as the Cosmos. But there is a difference between the human and the cosmic impressions. For a mind is a mind whether on this planet or elsewhere and it has a tendency to confuse impressions and misapply them to suit the personal desire. Oftimes the mind permits the imaginary faculty to run away with it. The imagination is like a screen or a slate upon which the pictures are drawn and the human has a tendency to distort them.

200 心の訓練は容易な課題ではありませんが、それは私についてもそうであったように、達成に何年も要したとしても努力する価値があります。地球にいる人間で地球から、またその住人から、あるいは宇宙と同様に他の惑星から印象を受けてない人はいません。しかし、人間から来る印象と宇宙の印象とでは違いがあります。何故なら心というものはこの惑星上の場合も他の場所でも同様で、印象類を混乱させ、個人的な願望に合うように不正に使用する傾向があるからです。しばしば、心はその想像力にその印象といっしょになっての暴走を許します。人の想像力とはその上に絵が描かれるスクリーンや石板のようなもので、人間はそれらを歪める傾向があるのです。





【解説】

私達が何を精進し、何処を相手に取り組むかと言えば、それは自分の心を対象とすべきなのでしょう。古今東西、宗教や哲学の対象は常にこの一点に尽きるものです。

自分の心を如何に訓練し、本来のあるべき姿に戻すかは、本項に記されているように長年月を要する、根気の要る仕事です。しかし、著者も言うようにそれは何年かかろうとそれだけの価値のある取り組みなのです。

しかし、仮に印象類に敏感になったとしても油断は禁物です。類は類を呼ぶの通り、自分と同じレベルの他の者の心が発した印象が当初は多いことでしょうし、宇宙本源からの印象は極く少ないものと考えるべきでしょう。また貴重なる印象を感受したとしても、私達はそれを元に勝手な想像を膨らませ、舞い上がってしまうこともありえるのです。

そういう意味では、感受した印象を心に判断させないようにして、率直に受け取り、後でその意味を考えるというような姿勢が必要ではないかと考えています。まずは自分がどのような方向の印象を求めているかを明らかにして、しっかりその方向にアンテナを張って宇宙本源からやって来る印象を求め続けることが大切です。


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