182 Living as we do, guiding ourselves by other effect no different than ourselves, we remain close to the form life of earth. Which is in itself only an expression from its lowest state of awareness.
182 私達は自分達と何ら変わらない他の結果物に頼って自らを導いて生活している以上、地上の生物体に近いまま留まっています。それらはそれ自身、悟りの最も低位な状態から来る表現でしかありません。
【解説】
本項は私達が意識に向き合う際の基本的な姿勢を説いていると言えるでしょう。
私達はこれまで結果の世界に生きて来たと言われて来ました。私達は自身の相談相手を自分と同類の人間に、或いは財産等を頼りとして生きてきたのです。
しかし、その結果はどうでしょうか。信じた相手は私達と同様のレベルの人間である以上、不安定であり、時の経過と共に不仲になったり、利害で対立することも有り得るのです。また財産にしても経済情勢の変化の前に、所定の価値を保ち続けることは困難なのです。
その結果、私達は頼れる存在を求めて右往左往しているのではないでしょうか。
本項はそれらの状況について、私達が形を求めるあまり、結果の世界に埋没していることを戒めています。そのような変化する対象ではなく、恒久的に存在価値が不変な高次なる存在にこそ、根本を置けと述べているのです。
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