ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第04課 段落180 [2012-10-03]

180 Can a man become immune to pain? Yes, we hear of those who can walk on hot coals without pain. But they have learned how to discipline their mind, and the mind had to be willing in order to be disciplined. This shows that whatever unpleasant conditions the mind faces, it is of its own creation through misapplication of the law. So it behooves the mind to become a willing student of cosmic principle if it is going to enjoy the blessings that life offers. This is where the memories from the past can serve man in recalling values he has gained through experiences he has had.

180 人間は痛みに動じなくなることが出来るでしょうか? もちろんです。私達は痛みを感じることなく、焼けた炭の上を歩ける人々について聞いています。しかし、彼等は彼等の心を如何に訓練するかを学んで来ており、心は訓練されることを喜んで応じなければなりません。このことは、例えどのような不愉快な状況に心が直面しようとも、それは法則の誤用によりそれ自身が造り上げたことを意味しています。ですからもし心が生命が提供する祝福を享受しようとするなら、心は宇宙の諸法則について喜んで学ぶ学生にならなければなりません。ここがこれまで体験を通じて得た貴重なものを人間に思い出させる過去の記憶が役立つところなのです。





【解説】

もちろん本項の真意は痛みを克服することにある訳ではありません。確かに苦痛を訴える心に対し、その心の反応を和らげ消すことは可能ですし、バランスのとれた精神状態を維持する為には重要な点です。

しかし、病気を治し痛みを和らげ取り去ることは、いわゆる対症療法であり、限界があるとも言えるでしょう。何よりもそのような不快な状態が起こった原因に遡っての内観が必要であるからです。

私達が目指しているのは、その根本部分であるべきで、膨大な身体維持の作用にも拘らず、そのような事態に至った所に問題の本質があると見るべきでしょう。そういう意味では、苦痛は私達にそのような問題の存在を気付く機会を与えている訳で、私達はその苦痛に甘んじ、その場から何がしかのポイントを掴む気概も必要です。転んでもただでは起きないの心境でしょうか。

その上で心が謙虚になり、意識に耳を傾けるようになれば、本項で書かれているように、分子原子達が保持している宇宙創生以来の過去の記憶にもアクセス出来るようになると、著者は述べているのです。


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