ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落103 [2012-06-08]

103 The Divine Will always expresses in perfect harmony and causes no distortion in any manifestation. That is why the human form under this will manifests so well. And yet it is abused more than any other form known, by the free-will or will of the ego. i.e. When one eats a meal, the mind or the will of man knows not what is to happen to the food in the body. And if the ego is in a happy harmonious state the food will be beneficial to the body. On the other hand, if the ego is disturbed, confused or tensed and out of harmony with the law, or consciousness, indigestion is bound to follow causing gas around the heart and constipation. Proving the Divine Will, will not lend itself to the distorted will of man. So man pays the price for the distortion through pain and suffering. And this is the only way that some people can learn.

103 聖なる意志はどの創造物においても常に完全な調和をもって表現し、如何なる歪みも生じさせません。それがこの下にある人体がかくも申し分無く現出している理由です。それに加えて人体はエゴの自由意志、つまりは意志によって他の如何なるものよりも酷使されています。即ち、人が食事を摂る時、心や人の意志は肉体の中で食物がどのようになるか知りません。もし、エゴが幸せな調和ある状態にあれば、食物は肉体にとって有益なものになるでしょう。他方、もしエゴが掻き乱され、混乱しあるいは緊張して法則や意識と調和出来なくなっている場合には、消化不良になり、心臓の周囲にガスを発生させたり、便秘を引き起こします。聖なる意志は人間のねじれた心にはご自身をお委ねにはならないとしましょう。そうであれば、人は痛みや苦痛を通じてこのねじれに対して代償を支払うことになります。そしてこれこそが、ある種の人々が学べる唯一の方法なのです。





【解説】

私達は自身の経験上、ストレスその他の精神上の原因から胃痛その他の消化器トラブルをはじめとする様々な体調不良が生じることを知っています。おそらく人間の疾病の大半がそのような私達の精神面の問題に起因するものではないでしょうか。

実は、その精神面の問題の本質が本項で言うエゴ(自我)の意志に起因した人体のダメージだという訳です。本来は肉体の各細胞は創造主の意志に従い、調和ある状態にあるのですが、時折、肉体を支配しているもう一方の主人である個我の発する不協和音が自身の肉体に損傷を与えているというのです。

本来は個我の望みは、自己の永続と進化の筈で、それには若々しい肉体が必要な筈ですが、そこに気付くことなく、感情を優先させる結果、肉体を自ら痛めつけている訳で、何とも皮肉な結びつきになっています。

しかし、しずれにせよ、私達の個我は各々痛い思いをした後は、その体験から学び取る智恵が必要であり、各自の体験を踏まえて自らの心の動きを統制することの重要性に気付く必要があります。


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