ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落099 [2012-06-04]

099 Man's mind could be compared to a detector tube in the T.V. set which cannot function until the power is turned on. And consciousness is the power and intelligence that motivates the mind through the process of the breath of life. And without this breath which we call air, nothing could live. Not even a grain of sand, for everything depends upon it. As it manifests through the various forms it brings forth a complete melody, expressing life in its fullness.

099 人間の心は電力が投入されない限り、機能できないテレビの検波管に例えられることが出来るでしょう。そして意識は生命の呼吸という過程を通じてその心を活性化する力であり知性です。そして私達が空気と呼ぶこの呼吸が無ければ、何物も生きることは出来ません。一粒の砂でさえもです。何故ならあらゆるものがそれに依存しているからです。そしてそれが様々な形あるものを通じて姿を現している為、それは生命を豊かに表現する一つの完璧なメロディをもたらしています。





【解説】

ここで心の機能として、検波管に例えている点について着目したいと思います。本項が執筆された当時、放送はアナログ波でした。一般的な説明では、例えばAMラジオの場合、実際放送されている電波は到底音にはならない程、高周波(高振動)の電波なのですが、それの揺らぎ幅を取り出して、音として聞こえるような電気信号に変換することを「検波」と言っているようです。

つまりは、耳に聞こえない高度な振動を音に翻訳する機能を検波と言っているのです。

即ち、私達が認識出来ないものの、身の回りには高度精妙な振動に基づく印象類が飛び交っている訳ですが、それを私達が知覚し、内容を把握する為には、検波管に似た心が必要だという訳です。もちろん、この検波管の性能がある方向に片寄っていたり、キャッチした信号に対して独自な解釈を付け加えるようなことがあっては、放送内容を正しく再現することは出来ません。


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