ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落084 [2012-05-08]

084 The mind can be developed to see the pictures in a room that it takes a T.V. to produce. And the sounds and music that are in the air that take an instrument to amplify, and so on with the other senses of the mind, but if consciousness withdraws from the body we consider the form dead. Yet one can lose the functioning of the mind and all of the senses become very dull, but so long as consciousness is there he is a living being. This proves that the consciousness can live independent of the mind which the mind cannot do. Considering the two phases of man we find that they are comparable to two people living in the same house, one depending upon the other. One mental, the other conscious. The conscious part is of the Cosmos, the mental of the world. The wordly must learn to blend with the cosmic before the union with its creator can be realized.

084 心は部屋の中でテレビが造り出すような映像を見るほどに発達させることができます。また、気中にある増幅する装置を必要とする音声や音楽も見聞きできるまでになりますし、このことは心の中の他の感覚についても同様です。しかし、意識が肉体から離れれば、私達はその形有るものを死んだと考えます。しかし、心の機能を失い、全ての感覚が鈍くなったとしても、意識がそこに存在する限り、その者は生きた存在であり続けますが、心はそうは出来ません。このことは意識は心とは独立して存在できることを証明していますが、一方心は意識と離れて存在できません。この人間の2つの側面を考える時、私達はそれらは同じ家に住む2人の人間、一方が他に依存している場合のように例えることができます。一つは心、もう一つは意識です。意識の部分は宇宙的であり、心は世間的です。創造主との結合を実現するまでには、この世間的な部分は宇宙的部分と混じりあうことを学ばねばなりません。





【解説】

生命の本質とはどういうことかについて本項は説いています。形あるものとしては肉体が生命の全てとすることが出来るかも知れませんが、ここで述べられているように真理は異なります。肉体という家の中に意識と心が住んでいると本項ではわかりやすく解説しています。通常、肉体をあやつっているのは心であると心自体は身勝手な思いを持っていますが、実はその心自体も意識による支えが無ければ存続出来ないのです。

ここで人の臨終の時の話をしなければなりません。父の場合に私が体験した事柄です。数年前手術も出来ない病状の中、緩和治療をしばらく続けてきた父も遂に最期の日を迎えることとなりました。その日の朝、落ち着いた様子でしばらく私と途切れ途切れの声でしたが、話をしていましたが、夕刻になり病状が悪化。その日の晩に亡くなりました。次第に目ももうろうとする中、意識が遠のいて行く様子を身体をさすりながら見ていました。父はまさに人の死の一部始終を私に見せて呉れた訳です。

幸い特に痛みを訴える訳でもなく、呼吸が小さくなり、心臓も止まる様子に立ち会った訳ですが、生命の本質に関わる時には、目や耳その他感覚器官は何らの意味を為さないこと、ただ意識のみが身体から引いていくことで、肉体は生命体でなくなることを私自身学んだように思っています。

即ち、仮に肉体に何ら欠陥が無くても、意識が引き下がれば、生命を続けることは出来ません。よく「死んだように寝ていた」という表現がありますが、意識が無くなったような状態は、まさに一時期、死体と化していたのかも知れません。そしてその本人の本質は意識と同行して、いずこの地に移動しているのだと思っています。生命の科学学習講座の第10課は「意識による旅行」というのがタイトルですが、私達が大切にし、頼りにすべきは肉体でなく意識の方であることを自覚したいものです。


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