ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落082 [2012-05-02]

082 All of our life we have been doing things the hard way. Either in one extreme or another. Now the time has come to settle down into the middle, which is the conscious eternal highway. And stop taking the mental by-ways, for the center balance will make life much easier.

082 私達はこれまで生活のすべてを困難なやり方で物事を行って来ました。ある極端から他の極端のいずれかであったからです。しかし今や、意識的な永遠の大道である中庸に落ち着く時期を迎えています。そして心の横道を取るのを止めるべきです。中央のバランス状態は生活をはるかに容易にすることになるからです。





【解説】

とかく私達の心は一方に偏りがちです。一つの方向に邁進したかと思うと今度は一転して何もしなくなる等、不安定な行動パターンを特徴としています。好物を好むあまり、偏食し健康を害することもそうですが、人体にとって大切なのはバランスのとれた食事であることは言うまでもありません。それと同様に心の働きにもバランスが必要だという訳です。

自然界の生きものは悲しみも喜びも表現しますが、よく見ていると人間のように極端に感情を表したり、継続させたりはしないようです。一時期悲しい表情をしますが、次に楽しいことがあると再び楽しい生命の表現者に立ち戻ります。そこには人間のように感情に囚われない、ある意味、淡白さもあるかと思います。しかし、わが子を守る際には自らの生命を賭けて対峙することもある等、ひとえに生命の源泉から来る指導に従順である様子が分かります。

一方で、中庸とは何もしない静止状態や新しい試みの無い惰性状態とは異なります。ゆったりさせるのは心の状態であり、リラックスする中で様々な分野にチャレンジする勇気が求められています。これまでの自我を脱皮し、新しい自分を開拓する意義は変わることはありません。本項で言う「大道」とは自分の心を広々させる中で思う存分、行動を広げても良いのだという意味も含まれています。


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