ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落081 [2012-05-01]

081 F.D.R. expressed it well when he said, "there is nothing to fear but fear itself." For fear promotes fear. Our late President Kennedy made the statement, "Ask not what the Nation can do for you but what you can do for the Nation." I would say it this way ; it is not what God will do for you but what will you do for God? And God is the consciousness of our being. Or we could put it this way, it is not what the consciousness does for the mind, but what the mind can do for the consciousness.

081 F.D.R.(フランクリン・D・ルーズベルト、Franklin Delano Roosevelt)は「恐怖以外に恐怖すべきものは無い」と言ってそれを上手に表現しました。恐怖は恐怖を助長するからです。故ケネディ大統領はこう声明しました。「国家があなたに何を為せるかと問うのでなく、あなたが国家に何を為せるかを問え。」私ならこう言うでしょう。「神があなたに何をしてくれるのではなく、あなたが神に何をなすかである」。そして、神とは私達自身の意識なのです。そこでこういうようにも言えるでしょう。「意識が心に何をなすかではなく、心が意識に何をなすことができるかである」。





【解説】

恐怖はそれ自体で増殖します。暗い道を歩いている時、一瞬でも怖いと思う途端、心は次々に恐怖心を倍増させ、結局はありもしない勝手なイメージを作り上げ、自身の行動を左右させようとする訳です。

こうした心の特徴に対して、冷静に心を鎮めよというのが従来の教えであったように思います。つまり、恐怖に陥っている心をマイナス状態とするなら、心をニュートラルにせよという訳です。

しかし、本項では更に進んだ取組みをせよと説いています。つまり、ケネディーの言葉を引用しながら、私達が創造主に対してどのような貢献が出来るかを考え求めよとしているのです。求める中においてはそれが果たして与えられるだろうかという心配が起こる可能性もありますが、心が反転攻勢して、自ら進んで因に対してどのような奉仕が出来る経路になるかという姿勢に変わることが出来れば、もはや不安など無くなり、自分が主体的な行動の中心になれることになります。

恐れへの対処の仕方等、当初、心が恐れを感じてしまった対象に対して、自らがその対象物にどのような役に立てるかと考える姿勢に転じる時、その解決策が生まれるというように理解したいものです。


第02課 段落080 [2012-04-27] <<  |  >> 第02課 段落082 [2012-05-02]