ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落080 [2012-04-27]

080 The mind acts as it does mostly through fear caused by a lack of knowledge and faith. For if it changes, it knows not what the next moment might be like. Fear is the master of the mind and governs nearly every human being on earth, in one form or another. Very few people realize that fear is a dominant factor for we have been children of its household for centuries and now feel that it is a natural way of life. We do not even know that we fear, yet fear is nothing but a lack of understanding of the laws that govern life. And these laws cannot be learned by studying effects, especially of human experiences. For most of these are the result of fear dictation.

080 心というものはそのほとんどが、知識や信頼の不足が原因で生じる恐怖を通じて行動しています。何故なら、もし変化があった場合、心は次の瞬間にどうなるのか知らないからです。恐怖は心の主人であり、地球上のほとんどの人間をどのような形態にしろ支配しています。私達は何世紀の間、そのような(恐怖に支配された)家庭にいる子供であった為、私達の中で恐怖が支配的な要素であるということを知っている人々は極くわずかであり、今やそれが自然の生き方だと思うようになっています。私達は私達自身が恐怖していることすら知らないのですが、恐怖は生命を支配する諸法則の理解が欠けていることでしかありません。そしてこれらの諸法則は結果、とりわけ人間の体験を学ぶことによってでは学習することができません。何故なら、これらのほとんどが恐怖による指図の結果だからです。





【解説】

テレビのCMに保険会社の宣伝が数多く放映されますが、これらも本項で言う私達が皆、恐怖によって支配されていることを反映したものと言えます。そして保険会社は人々に多少の安心を与える代わりに利潤を挙げる等、この世の中に適応した企業分野となっています。

昨今では昨年(2011年)の地震や津波の経験から、災害時の備えについても人々の関心事になっています。これについてはもちろん、備えをしておくことは大切なのですが、以前にも紹介したように、地震の翌々日、所用があり千葉房総の海岸沿いを通った時のことは今も忘れられません。目の前には何も無かったような穏やかな春の海が広がっており、人気(ひとけ)の無い海岸にカモメが群れる等、実に平和な光景が広がっていたのです。

車で通り過ぎる私達は、ここに津波が来たらどうするか等、東北の被災が頭から離れず、独り人間達だけが恐怖の中で生きていたような気がしたものです。

結果は、その後1年間、再び津波が来ることはなく、行く末を心配していた人間と春の陽光を満喫していたカモメのどちらが賢かったかの判定は歴然でしょう。因の領域からの印象を理解し、未来についての信頼や予知能力を備えれば、不安は消滅する訳です。






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