ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落032 [2012-02-17]

032 When the form is seen with the mind and the consciousness reveals the cause we then see the visible and invisible at the same time. i.e. If you start making a plan for a house by drawing it on paper, you are producing the first effect that comes to the mind by conscious impression. You are using the consciousness and the mind as one. The consciousness alerts the mind what the design is to be. After the plan is drawn you may make many changes due to the experience you have had with houses. Even then the consciousness will point out the improvements that can be made which were not present in the houses you have known.

032 形有るものが心で見られ、意識がその因を漏らす時、私達は目に見えるものと見えないものを同時に見ることになります。即ち、もしあなたが紙に図を描くことによって家を作る計画を立て始めるならば、あなたは意識の印象によって心にやってくる最初の結果を作り上げていることになります。あなたは意識と心を一つにして用いているからです。意識は心にデザインはどうあるべきかを注意します。計画が図面化された後、あなたは家について得たこれまでの経験に基づき多くの修正を行うかも知れません。しかしそれでも、意識はあなたがこれまで知っている家には存在しない改善点があることを指摘するでしょう。





【解説】

画家がインスピレーションにより絵を描くのと同様、建築デザインにおいても創造的な作業になることを本項では、意識との関係において説明しています。

家を新築する際の間取りその他を検討する場合、実際にはその「家」自体は結果物になっておらず、因の領域にある訳で、その段階では意識は心に対し印象を与え、心が経験したことのない設計上の改良点や全く新しい要素を提供するとしています。その背景にはデザイン作りの作業を担う心が全くの白紙の状態からイメージを作り上げる必要から、何か目に見えない存在からのインスピレーションを求める姿勢を持つことがある筈です。その受け入れ体制が心の側に出来ると、意識は積極的に心に印象を与えるということでしょう。

その結果、心はそれら意識の声を聞きながら、得た情報を元に紙に家のデザインを書いて行く訳です。もちろん、デザインを仕上げる過程では、多くの試行錯誤がありますが、それも一つのデザインを紙に描いて見て(即ち、一つの結果を出して見て)、心がその結果の評価を行い、修正作業を進めるといった具合の作業になります。

このように何か新たなものを作成する作業には、心と意識の共同作業が必要になる訳で、他の生きものには見られない、創造物の頂点に立つ人間ならではの機能だと言えるのです。そして重要なのは、心が意識の声、即ち印象を感受する為には、まず一切の障壁を捨てて、意識への受容的態度を貫く必要があることです。


第01課 段落031 [2012-02-16] <<  |  >> 第01課 段落033 [2012-02-20]