ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落006 [2012-01-12]

006 As stated, we cannot see Him as a person for he embraces all, and manifested creation is the Effect from His Cause Intelligence.

006 先に述べたように、私達は創造主を個人的人物のようには見ることは出来ません。何故なら、創造主が全てを包み込んでおり、創出された創造物は創造主の因なる知性から出た結果物である為です。





【解説】

キリスト教や仏教は各々イエスや仏の像を有するのに対し、イスラム寺院では一切の像を展示することはありません。代わりにモスクにおいては多くの場合、アラビア文字等で創造主を称えるメッセージが美しい字体で掲げられています。

イスラムについて知る者ではありませんが、より厳格に創造主に向き合う姿勢であるように思っています。祈りの殿堂であるモスク内部に入ると高い丸天井があり、トルコで見たブルーモスクではドーム一面に青を基調とした美しいタイル模様で装飾されており、何か整然とした「宇宙空間」を表しているような印象を持ちました。1日5回の礼拝の場として、イスラムの人の心の拠り所となっている訳です。

一方で、本来は特別な祈りの場が無くても、各自の自覚次第で同様な心境で日常を送ることは出来る筈です。本文に記されているように、私自身も含め全てを直接、創造主が包み込んでいることを自覚することこそが重要です。原文にあるembraceという言葉には「母親が子供を抱きしめる」というイメージがあります。それを理解していないのは、自我(エゴ)だけなのです。私達がそのことに気付こう、自分を包み支えてくれている創造主に従おうとする気持を起こすことが、先ず最初の一歩ということでしょう。心臓の鼓動一つをとっても分かるように、創造主から発せされている生命エネルギーが一瞬一瞬、私達を支えているのです。


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