ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章 段落231 [2011-12-05]

231 Shall we know the space people by the miracles that they perform? Shall we acclaim a man Messiah because he may walk through fire unscathed or multiply a loaf of bread to feed a multitude? No, for there are many magicians who can to all appearances to the physical senses do the same; and did not the Christ say of the latter days of his dispensation, "False Christs and false prophets shall rise and shew signs and wonders to seduce if it were possible even the elect." So we cannot tell a man's true value by his ability to read our mind or perform works of magic.

231 私達は宇宙人達を彼らが演じる奇跡によって知ることになるのでしょうか。私達はその者が火傷を負うことなく火の中を歩き、あるいは大勢の者に食べさせる為、一個のパンを増やしたりすることで、その者を救世主と称賛することになるのでしょうか。いいえ。何故なら、肉体の感覚にとってこれら全ての見せ掛けの同じことが出来る多くのマジシャンが居るからです。また、キリストはその時代の晩年にこう言われました。「偽キリスト達と偽預言者達が起こり、選ばれた者をも出来れば誘惑しようと、しるしと不思議を示すだろう」と。ですから、私達は人の真の価値をその者が私達の心を読んだり、マジックの業を演じる能力によって語ることは出来ないのです。





【解説】

これまでにも多くの人達がいわゆる超能力者に惹かれて来ました。これから起こることを予言したり、肉眼では見えない筈のものを透視したり等、一部の人達はそのような能力を有していることは確かです。もちろん、マジシャン等、いわば偽者が多い中では、これら能力者の価値は十分にあることは確かです。しかし、本項で著者が述べたいことは、私達の師としてこれらの能力者が全て適しているということではないということでしょう。

本当の人間の価値は、こうした単なる能力にあるのではないと著者は述べているものと思われます。地球を訪れている友好的な近隣惑星人は古くからの地球の歩みを見ており、私達が今、どのような局面にあるかを地球人自身より、はるかに理解しています。それ故、本当に現代の私達に必要な知識しか授けることはなく、まして自らの能力を見せびらかすパフォーマンスを行うこと等、考えられません。自らが一般の地球人ではないことを公衆の前で示すことは身辺上、極めて危険でもあるからです。

かつてイエスが無理解な当時の地球人によって磔刑を受けたように、地球の保守勢力は他惑星の文明の流入には過敏に反応するようです。宇宙人(エイリアン)が残虐であるとか、宇宙人の地球侵略に対抗するストーリーの映画が盛んに造られるもの、こうした動きの一環であり、正常な宇宙文明との交流の妨げになっています。


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