ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章 段落191 [2011-10-04]

191 The science that we speak of here has reference to the abstract scientists who work from cause to effect; not the dogmatic orthodox ones who refuse to see beyond the effective world.

191 ここで私達が言う科学とは、因から結果へと研究する理論科学者に関連して述べており、結果の世界の先を見ることを拒否する教条的な正統派を指すものではありません。





【解説】

科学とは個別の事象について綿密に分析し、その中で得られた法則性を明らかにすること、更には万物一般に適用できる原理を見出すことだと考えます。そういう意味では、哲学も科学も同じ方向を向いていると言えるでしょう。とかく科学は全てを実証することを求めますが、他方では、その原理が持つ意義についてまで、考察を深めることは希です。

例えば、雪は何故白いかという設問に対して、急激な熱の吸収を抑え、災害を防いでいるという意義にまで、考察を深めることは通常、「科学的」とは見なされていませんが、宇宙を統治する原理を探求する上からは、十分納得できる解釈例となる訳です。本項で言う理論科学は、更に奥深い原理の存在意義にまで遡ろうとする意欲がある取組み姿勢を指しているものと思われます。

相対性原理がアインシュタインによって提唱され、その後の私達の宇宙に対する見方を変革したように、因に対する私達の研究態度が真摯なものであれば、より深遠な宇宙の姿が現れるに違いありません。


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