ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第15章 段落169 [2011-08-26]

169 If it were not true that a universal language exists how is it possible to train animals to act according to man's command? Even a little insect like the flea can be trained to perform perfectly. It is certainly not the human voice or the words spoken in French, English, Spanish or any other tongue that guides their actions; it is the voice of conscious feeling which speaks more clearly than any audible word.

169 もし、宇宙普遍の言語が存在するということが真実でなかったとしたら、どうやって動物達を人間の命令に従って行動するよう訓練することが可能となるのでしょうか。ノミのような小さな昆虫でさえ、完璧に演技するよう訓練され得るのです。彼らの行動を導いているのは人間の声、或いはフランス語、英語、スペイン語その他の言語で話された言葉ではないことは確かです。それは耳に聞こえる言葉よりも更にはっきり話される意識の声なのです。





【解説】

日本では馴染みのない「ノミのサーカス」のことを指しているものと思われます。

昆虫とのコミュニケーションについては、秋の夕べに庭で鳴く虫の声を愛でながら、眠りに就く等は、現代では風流を超えた贅沢な生活なのかも知れません。その虫達の合唱に耳を傾ける中で、草むらで鳴いている虫と部屋の中でそれを聞く者との間に、虫の声を通じた何らかのコミュニケーションが成立しているということでしょう。互いに分かり合っているという関係です。

さて生きものとのコミュニケーションの例の中で、思い出されるのはアッシジの聖フランチェスコが小鳥と会話したとされていることです。全ての地上の所有物を捨てて創造主に従ったとされるフランチェスコについては日本でも良く知られているところですが、自然界の生きもの達と同一レベルの意識状態にまで昇華できた背景には、それだけ印象の世界にも熟知するまでの修練があったものと思われます。

仏陀をはじめ、多くの聖人が地球を訪れ、教えを授けて来ましたが、そのどの師も生きとし生けるものと何ら隔たりのない会話が出来、周囲の者を驚かせたことが伝えられています。仏様の歩いた跡には花が咲き、様々な聖人が生まれた際には奇跡的な事象が起こったとすること等は皆、生きもの全てがその聖人の存在を知覚し、喜んだことを意味しています。私達は決してこのような能力を開発することを目的とするものではありませんが、学習を続ける内にそのような多くの生きものと自然に意思の交流をするようになるのです。


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