ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第14章 段落157 [2011-08-08]

157 In the beginning, man dwelt in the state of contentment and relaxation for he knew no "thine and mine" - he was guided totally by the Father and his every conscious thought was executed freely and perfectly in its pure state of perception. It was only when man set up resistance to free-action that he became tense; the results of which are pain, disease and death.

157 原初において、人は満足とリラクセイションの中で暮らしていました。何故なら、「貴方のものと私のもの」という概念を知らなかったからです。人は父によって全てを導かれ、人が意識するあらゆる想念は、その純粋な感受の下、自由かつ完全に実行されていました。人が緊張状態になったのは、唯一人が自由な行動に対して抵抗を打ち立てた時なのでした。そしてその結末は苦痛、病そして死なのです。





【解説】

先日テレビ番組で、ある照明デザイナーがホタルが集まる木をこの目で見ようと、ニューギニアの離島を訪れた際のドキュメンタリーがありました。電気の無いその島は、村人が共同でヤシの実から油を取り、ランプを灯して唯一の明かりを得る生活です。日本から見ると、文化レベルが低いように思われがちですが、実際はそのようなことはまったくなかったのです。漁師の夫人は海に映える夕焼を眺めてその美しさを語る姿や、村の長老が夜、山深くまで案内してホタルの木を見せて語る自然への畏敬の心は、現代人が忘れかけている大切なものを、これらの人々が受け継いでいることを示していました。

自他の区別、自分のものと他人のものの識別は、今日では当然の概念ですが、地球開闢の頃は、その区別は無かったという訳です。もともと自然自体は誰のものという訳ではないのですが、今日の私達は自分のものが失われないよう気を配り、常に相手を敵と思って騙されないよう用心する、自分の失敗が非難されないよう責任を転化する等して、自分を守ることに汲汲としています。

その結果、様々な障壁で自分を取り囲み、その中で不自由な生活を送っているのが、私達なのかも知れません。もっと自由に、また、不要な束縛を解放してリラックスした生活を送らなければ、生命を長持ちさせることは出来ないのです。


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