ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第13章 段落146 [2011-07-22]

146 It is true that many effects similar to the desired actions can be produced through self-hypnosis but when the person has returned to his normal state of mind he is unaware of the process by which he gained the experience. It therefore does not benefit him for he is never able to contact that particular experience again, and he has weakened his will. The Will is the controlling element of man's being - the element that makes the individualized consciousness a man or a beast, god or devil.

146 望んでいた行動と類似した多くの結果が、自己催眠を通じて作り出され得ることは確かですが、自分の心の正常な状態に戻れば、その者は自分がその体験を得たプロセスに気付くことはありません。それ故、その者にとって恩恵をもたらすものではないのです。何故なら、その者がその特別な体験と再び接触することは出来ず、その者は自分の意志を弱めてしまったからです。意志とは人の存在を支配する要素であり、個々の意識を人にするか野獣にするか、神にするか悪魔にするかを決める要素なのです。





【解説】

そもそも、どのような想念を抱こうとしているのかによって人間の価値は決まるという訳です。その想念を選択し、自らの心情とするのは意志であり、あらゆる種類の催眠的要素はその意志を抹殺するものだと本項は警告しています。

私達の日常は、失敗や成功から出来上がっているとも思えますが、重要なのはその結果に至るプロセスです。うまく行った時はそのような心境、心構えの下、その行為を行ったのかを十分反省することも重要です。私達は不変の法則の下で生きており、物事は全く同じでないにせよ、再現性があることに気付く必要があります。つまり、同様な行動は同種の結果をもたらすことになります。

そういう意味では、催眠術なものは本人の自覚が無い中での出来事であり、気付いたら結果のみ得ていたということで、本人にはプロセスの記憶はなく、それでは再現性は望めません。

一方地道な精進により、学習を進めた結果、実を結ぶ結果を得た場合には、後日、自分がどのような心境の下でその行為を行ったかを振り返り、再現すれば、再び同種の成果が得られることでしょう。まさに成功体験を活用して自身を発展させることが出来る訳です。

昔、ある人から、UFOを目撃した時、どのような心境であったかと訊かれたことがあります。彼ら宇宙人がどのような時に出現したのかを記憶しておけば、再び見える機会も多くなるものと思われます。私達の精神状態に呼応して活動する傾向もあるからです。


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