ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第12章 段落126 [2011-06-23]

12 EMOTIONAL BALANCE

126 As we all know there is a great unrest all over the world. The conditions existing in the national, home, and personal life all display quite clearly the loss of equilibrium which now exists. Each individual feels the need for security and the people of the earth are demanding something that will bring about more stable conditions. The desire for equality and balance and some feeling of assurance have caused some people to return to the churches and many to follow the teachers who profess to know all of the answers concerning the new dispensation. Unfortunately there are extremely few individuals who are equipped with this type of knowledge.



第12章 感情のバランス

126 私達全てが知っているように、世界中を大きな不安が覆っています。国家や家庭そして各人の生活の状況は皆、明らかに今や均衡を全く失っている事態を示しており、実際そうなっています。各自は安心の必要性を感じており、地球の人々はより安定な状況をもたらすものを求めています。公平さやバランス、そして確かさの幾分かの感じへの願望は人々を教会に立ち戻し、また多くの者をその新たな摂理に関する全ての答えを知っていると称する教師達に従わせています。しかし、残念なことにこの種の知識を備えている者は極めて少ないのです。





【解説】

本書が執筆された1960年代の状況について詳しくは分かりませんが、戦後の東西の陣営の軍拡競争の中で世相は不安定であったようです。しかし、事態は50年経った今日でも大きな改善はなく、むしろ地球規模での自然災害の増加や原子力発電所の事故等により、不安定さは増しているように思います。

実は本項で述べられている「教師」についての問題は、残念ながらアダムスキー哲学についても言えることです。道を求める人はいつの時代にも多いものですが、肝心な真理を伝え得る教師は少ないものです。日本ではアダムスキー哲学を直接、アダムスキー氏から薫陶を受けた者はいませんし、殆んどが氏の著作を通じて学んだ者となっています。

また、ある一面を理解したからと言って、その教師が人間的に勝れているということはなく、全人格を受け入れるに値する教師を探すのは極めて困難です。その結果、私達は氏の著作を通じて、アダムスキー氏が何を訴えていたのかを学び、必要な知識を自分なりに整理する方法しか、学ぶ道はありません。各自がその中で体験した真理をたとえ小さくても後に続く者に伝えること、一人一人の成果を積み重ねることしか、方法はないのです。


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