ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第11章 段落123 [2011-06-20]

123 Not until the teachers understand this can they save anyone or themselves. Many scientists are closer to the second birth than is any so-called spiritual student. One of our greatest scientists made the remark, "When I am fatigued with mental effort and have ceased to ponder over a problem I find that is the time when the truth of the question is most clearly revealed to me." This is a glimpse of the second birth-when the mortal consciousness is released into the hands of the vast consciousness the veil of limitation is rent asunder and truth is vividly perceived.

123 教師達はこのことを理解するまでは、誰もまた自分自身も救うことは出来ません。多くの科学者達はいわゆる霊的学者より、この第二の誕生に近づいています。今日最も偉大な科学者の一人はこのような所見を述べました。「私が精神的努力で疲れ切り、問題について考え込むのを止めた時が、その問題の真理が最も明瞭に現れる時になることは分かっています」。これは死すべき肉体の意識が広大な意識の御手の中に解放され、制限のベールが引き離され、真理が鮮やかに知覚される第二の誕生を瞬間的に見たことなのです。





【解説】

この分野の教師たる者、或いは道を求める者が修得して置かなければならないのは、このポイントにあると著者は指摘しています。

「宇宙意識と一体になる」云々と語られることが多いのですが、その具体的な方法論については、あいまいに終わることが多いものです。それに対し、本項では「ある科学者」の言葉として、心による問題解決への格闘を諦め、心が鎮まった時、解答が来るとする例をあげています。

つまりは、この科学者は経験上、物事への執着を取り払い、心自体がその問題解決に対し無能であることを認めた時、答えが来ることを「知っている」ということが大事なところです。

問題に行き詰ったら、散歩をするとか、気分転換を図る方が良いとする「街の経験則」もそれに類似したものでしょう。心自体では解決等が見当たらない時は、いち早く心自体のガムシャラな労苦を中断し、因の助言をお願いすることです。俗に言えば「困った時の神頼み」ですが、大事なのはその後だと考えています。つまり、解決策を与えられ、喜んだ後は自らに与えられた因からの援助に感謝し、益々因の力の偉大さを学ぶということが、より重要です。

とかく当面の事態が解決したことだけでほっとして終わってしまいがちですが、それではこれら貴重な体験は生かされず、遠からず再び同様の問題を抱えることとなります。貴重な体験から学び生かすことが進歩に繋がると考えています。


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