ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第10章 段落113 [2011-06-06]

113 The development of faith in man is the growth out of the personality into the impersonal expansion of awareness; from effect to the cause back of all effects.

113 人における信仰の発達は、個としての自分から非個性的な知覚の表現への成長、結果から全ての結果物の背後の因への成長のことなのです。





【解説】

従来、アダムスキー哲学で度々取り上げられていた「Faith」(注:ここでは「信仰」と訳しています)の真の意味が、この一節に良く表れています。即ち、従来は「信念」と訳されて来ましたが、この「信念」は個人的願望に対するがむしゃらな意志の強化というようなものではなく、物質の奥にある意識的な衝動に対する同調力のようなもの、知覚力だと明言していることに注意したいものです。

私達は「自意識」と表現されるように、全て自分を中心に物事を考え、良否を判断しています。しかし、本項の短い文章の中に、「非個性的な知覚の表現」とあるように、良否や損得を超えた透明感ある姿勢の中で、因に仕えることが求められています。また、そうすることで、各自の知覚力は深まり、歩むほどに因の存在とその偉大さを確信することになるようです。


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