ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第10章 段落112 [2011-06-03]

112 At this point you will, of course, say, "But the seed could not grow without the support of the earth, air, water and sun." This is true, but as the seed obeys the command of the Cosmic or Cause intelligence all necessary elements unite to bring it forth. The seed is not commanded to push through the ground in the cold winter months nor does it seek to grow without that urge from within. It waits patiently till it feels that the time for growth has come. What would happen if the seed questioned the urge to grow as man questions new ideas of a broader conception of life that try to impress themselves upon his mind? As the seed by not resisting the urge grows into a beautiful bush, so man, likewise, may be assured that if an idea or desire arises that is impersonal, it is there for a purpose and if acted upon will produce beneficial results. A desire can be kept from manifesting only through the effort of the personal will in resisting action. For the thought or desire is the actual Cause which fathers the outward conditions.

112 この時点で貴方はもちろん、こう言うでしょう。「しかし、種は土や空気、水や太陽の支援無くしては成長出来ない。」このことは真実ですが、種は宇宙の、或いは因の英知の指令に従うため、全ての必要な要素が種の発芽を実現するため、結束するのです。種は寒い冬の月日に地面を貫いて突き進むよう命ぜられることはありませんし、そのような内部からの衝動無くしては成長しようとはしません。それは成長の為の時期が来たと感じるまで忍耐強く待っています。もし種が人間が自分の心に印象付けようとしているより広い生命の新しい概念を疑問視するように、成長への衝動に対して疑問に思ったら、どうなることでしょう。種がその衝動に抵抗することなく、美しい茂みに成長するように、人間も、もし非個人的なアイデアや願望が起こった場合には、それ(訳注:アイデアや願望)は一つの目的の為にそこにあるのであり、もしそれに応じて行動すれば恩恵のある結果を作り出すことでしょう。願望は抵抗的行動をとる個人的意志の影響によってのみ現象化から遠ざけられるのです。何故なら、想念や願望は外側に向けての状況を生み出す実際の因であるからです。





【解説】

例えて言えば、私達自身をカラシ種に置き換えると分かり易いのかも知れません。とかく私達は自分の外側、即ち外界の影響を多く受けます。様々な環境状態の他にも、鏡に写った自分の姿、等々です。しかし、私達自身の肉体を維持しているのは外側の環境ではありません。私達自身の内側にある様々なシステムである訳です。

実はこの自分自身の真の姿について、その実態を未だ私達は十分に把握してはいません。カラシ種になりきって、その内側を見ようとする時、私達はまだ何一つ把握できていない訳です。自分の内側の実態がどのようなものかを理解して行くかは大きな課題なのです。

さて、この内側から私達の諸々の想念が生まれるのですが、本文の終わり近く、想念の潜在力について著者が明言している事柄は特に重要です。つまり、元来、想念は創造主のそれと同種のものである以上、大きな実現力を持っているということです。より望ましい想念のみを発し、利己的なもの、その他の有害、不要なものは断じて発することが無いようにしなければなりません。


第10章 段落111 [2011-06-02] <<  |  >> 第10章 段落113 [2011-06-06]