ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第08章 段落090 [2011-04-28]

090 Let us, therefore, analyze the sense man. You have believed that man is endowed with five avenues of expression - sight, hearing, taste, smell and feeling. Each of these attributes is supposed to have the ability to act independently of the others. We can close our eyes and hear, taste and smell. It is possible to decipher between sweet and sour without hearing, smelling or seeing the object in question. We can certainly tell the difference between a bit of garlic and a rose without using the sense of sight, sound or taste. So it is possible to prove that four of our senses do work independently of each other. But now let s remove that which is known as the fifth sense; let us deprive man of feeling. What is the immediate result? The result is a state of unconsciousness; the four other senses are ceased to function, even though the organs of sense themselves, are still existing in the body. The eyes, nose, palate and ears are uninjured yet they do not see, smell, taste or hear. Apparently these senses cannot, then, work independently of feeling. Does this not prove that feeling s not a sense, but the conscious power which gives sensation to the senses?



090 それ故、感覚人間を分析して見ましょう。貴方は人が5つの表現の大通りを授けられていると信じて来ました。視覚、聴覚、味覚、嗅覚そして触覚です。これらの属性の一つ一つは他と独立して作用する能力を有しているように思われます。私達は目を閉じて聴くことや味わうこと、香りを嗅ぐことが出来ます。問題の対象物の音が聞こえなくても、臭いが嗅げなくても或いは見えなくても甘いとすっぱいの味の違いを判読することは出来ます。私達は確かにニンニクの小片とバラの違いを視覚や音や味の感覚を用いずに言い当てることが出来ます。ですから、私達の4つの感覚は互いに独立して働いていることを証明することが出来るのです。しかし、第5番目の感覚として知られているもの(訳注:「触覚」のこと)を取り去って見ましょう。人から触覚を取り除いて見ましょう。直ちにどのような結果になるでしょうか。結果は無意識の状態です。4つの他の感覚は感覚器官自体は依然として肉体に存続していても機能を停止します。目や鼻、舌や耳は傷ついていませんが、それらは見ることも嗅ぐことも味を感じ、聴くことはありません。見たところこれらの感覚は触覚から独立して作用することは出来ないようです。このことは触覚は感覚ではなく、感覚に刺激を与える意識的な力であることを示すものではないでしょうか。





【解説】

触覚が無くなるという状況は容易には想像出来ないのですが、本文ではそれが無意識状態になると明確に説明しています。即ち、本人の意識が有る無しに繋がる体全体の機能に直結しているという訳です。よく私達は人の生き死にの境目の重要な指標として「意識がある」「意識が無くなった」という表現をし、「意識がある」ことで生命が継続出来ている状態であると判断しています。「意識がある」としていることの中には、本講座で言う宇宙意識の概念もその一部に入っていることになります。

また、触覚の作用が各感覚器官が受信した信号を身体内の何処かにある感覚の本体に伝える機能をも担っているとすれば、触覚が停止すれば、全ての感覚が停止することも理解出来ます。

感覚による裁きが私達の重要な課題であることは私達がよく承知している所ですが、どうやら一連の感覚機能は目や耳等のいわゆる感覚器官とそれからの信号刺激を最終的に受ける感覚本体、更に伝送する触覚的要素の3つの要素から成り立っていることが分かります。




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