ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第06章 段落077 [2011-04-11]

077 This proves to us then, that mind is not all there is since it can be used one way or another. Evolution is not the expression of mind but the expansion of mind. Just as an ungraded road is broadened and leveled in order to accommodate more traffic upon it, so must the highway of mind be expanded and smoothed in order to allow consciousness to project more numerous vehicles of thought to their proper destination. Mind is only the channel of expression, the avenue by which consciousness manifests itself in matter. Body, mind and consciousness, then, are one and inseparable. The body of matter would cease to exist if it were not supported by consciousness. Consciousness could not express itself in matter were it not for the conveyer over which it travels, and mind would be a useless nothingness were it not acting as a channel between the two.

077 このことは私達に、心というものはそれが様々な方向に使われ得るということから、心の現状が全てではないことを示しています。進化という言葉は心を表現したものではなく、拡張することが心を表すものです。丁度、未だなだらかに整備されていない道路がより多くの交通を収容できるよう拡げられ、平らにされるのと同様に、心のハイウエイは意識がより多くの想念の乗り物をそれらの適切な目的地に向けて抄出させられるよう、拡張し、滑らかにされなければなりません。心は表現のチャンネルに過ぎず、意識が物質にそれ自身を現出させる大道なのです。肉体と心と意識は、それ故一つであり、分離できません。物質からなる肉体は、もし意識による支援がなければ存在は途絶えてしまうでしょう。意識はそれ自身が通る輸送装置がなければ物質の中にそれ自身を表現することは出来ないでしょうし、心が両者の間のチャンネルとして行動しなければ何ら無用のものになることでしょう。





【解説】

心は想念の通り道であり、その想念を身体内の各部に伝えることがその任務です。そういう意味では与えられた想念・アイデアを正しく伝えることが重要であり、自分の意見を差し挟むことは厳に慎まなければなりません。受信する想念は多岐にわたることから、丁度、テレビが様々な番組を再現しますが、テレビ受像機自体は何ら変わらないのと同様に、見かけ上、テレビ(心)は様々な表現をしているように見えるに過ぎません。それが本文にいう「心というものはそれが様々な方向に使われ得る」ということです。

さて、間断なく流れ込む想念をスムーズに通過させるためには、心はやって来る各々の想念を自我の好き嫌いで裁くことなく、ありのままを受け入れる努力をしなければなりません。よく「心が広い」あるいは「心が狭い」という表現をしますが、心の発達とは心を拡げること、寛容さを発達させることにあるのです。せっかくの宇宙意識からの貴重なアドバイスを大切に、またより多く受信して、その恩恵を受ける為に、私達は心の拡がりを目指すべきです。

如何に意識が素晴らしい解決策やビジョンを示してくれても、心がそれを認識しない限り、現実界にそれを展開することは出来ません。そのことからも意識と指令を待つ物質とをつなぐ役割を心が持っていることが重要なポイントです。


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