ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第06章 段落073 [2011-04-05]

073 It needed not the aid of science, however, to prove the intelligence of matter, for the very fact that bodies act and grow proves that the cells must possess the consciousness to receive instructions from a higher intelligence. We know that nature takes its own course in healing the body when called upon; that a thought given by a man is immediately acted upon by the cells of his body, so matter must have a mind which is capable of receiving the command of either man or nature or it would not act accordingly. Mind, itself, is nothing more than the highway over which consciousness projects ideas to set matter in motion. If matter were not the possessor of mind there would be no avenue through which it could receive the thought impressions; if it did not possess intelligence it could not act upon impressions, and if it did not possess consciousness it would be totally unaware of the command and would remain in a state of complete inertia.

073 しかしながら、物質の持つ知性を証明するのに科学の助けは必要としません。何故なら、肉体が行動し成長するという事実はそれら細胞がより高位の知性から指導を受け取る意識を持っていることを証明しているからです。私達は自然は求められた時、肉体を治癒する上でそれ自身独自の経路をとることを知っています。また、人間によって与えられた一つの想念は直ちにその者の肉体の諸細胞によって行動に移されることからも、物質は人間あるいは自然の命令を受けられる心を持っているに違いありません。そうでなければ、それに応じた行動はとれないからです。心自体は意識が物質を起動させるためのアイデアを放射するハイウェイに過ぎません。もし、物質が心の所有者でなかったとしたら、その想念印象を受け取る大路は無いこととなり、もし、物質が知性を持たないとすれば、印象に基ずく行動をとることが出来ないこととなり、もし、物質が意識を持たないとすれば、物質はその命令に全く気付かず、全くの惰性の状態に留まることになります。





【解説】

本章のテーマである「物質(肉体)・心・意識」について、ここでは私達に日常の観察を通じて、それらの相互関係を見い出すことの大切さについて述べています。私達の肉体自体は鉱物から動植物に至る自然界における他のものと、その構成要素は変わるものでないことは前項(072)で説明されて来ました。その上で、各々の物質、原子について、私達は自身の肉体を含めて「物」として捉えがちですが、実は原子分子に至るまで、各々の物質には「心」があると本項で明かされていることは大変重要です。

私達自身の身体を例にとっても、私達が「こうしたい」と思う想念を受けて、具体的に行動に移す、即ち各肉体の部位が動く為には、瞬時に様々な段階で各部位、各細胞間で、連絡調整が行なわれて初めて身体が動く訳です。この間には次々に想念を伝達する、あるいは共有するために各構成要素の一つ一つに想念が通過する通路とそれを感知する心が無くてはならないという訳です。

万物に心があるとする教えは、地球各地の先住民族の宗教観や日本神道にも通じるものがあり、物質に「愛着」を感じることが出来るのも、そうした理解に基づいているように思います。


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