ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第06章 段落074 [2011-04-06]

074 We know from actual experience that when a thought is sent over the highway of mind that all of the cells of the body respond in a perfectly unified state in producing that impression in outward form. It is not difficult to know if a man is joyous or angry. The thought of anger will mold the matter composing the body into an exact image of itself - contorted features, flashing eyes, clenched fists, set mouth etc. It may even produce a state of intense trembling throughout the form. If the thought is changed to one of joy the body again responds and matter is molded according to an entirely different pattern - the eyes glow with a soft light, the features are relaxed, and the whole form becomes one of simple grace, a symphony of harmonious action.

074 私達は実際の体験から、一つの想念が心のハイウエイに送り込まれると、肉体の全ての細胞は外向きの形にその印象を作り上げようと完璧に統一された状態で呼応することを知っています。人が楽しく思っているか、怒っているかを知ることは難しくはありません。怒りの想念は肉体を構成している物質をまさにその想念自身のイメージに鋳込み、歪んだ表情、ぎらついた目、固く握りしめた手首、こわばった口等を作り出します。それはまた、身体全体を激しく震えさせる状態さえも作りだすかも知れません。しかし、もし想念が楽しいものに変われば、身体は再び呼応し、物質は全く異なるパターンに沿って鋳込まれ、目は柔らかい光に輝き、表情はリラックスし、形全体は純真な上品さ、調和ある行動のシンフォニーになるのです。





【解説】

想念が最も力を発揮するのは、その肉体細胞への働きかけという訳です。言わば私達は長年月をかけて自分自身の肉体を作り上げているのです。肉体は長年月、心を通過する想念からの影響を受けており、人間、年齢を重ねるにつれて、その人の長短の特徴はより顕著になるということでしょう。また、各自の想念の影響は肉体細胞のみに留まらないと考えるべきです。日々の精進の成果は、生活の様々な側面にも現れることになります。これは一人の人間の周囲に留まらず、地方や国全体にも及ぶと考えるべきでしょう。

実は現在、東日本大震災から多くの人々の心に地震や津波、更には原子力発電所の被災事故への進まない対応について、恐れや苛立ち、悲嘆等、多くのマイナスの感情が生まれています。しかし、本項から分かるように、マイナスの想念は各自の肉体への影響も含めてマイナスの影響しか残しません。何とかこうしたマイナスの想念を各自の心から駆逐して、より新鮮で美しい本来の想念のあるべき姿を取り戻して、復興にあたりたいものだと考えます。自然の動植物のように、例え踏みつけられようとも、めげることなく、再び立ち上がる力強さをもって欲しいと願っています。


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