ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第04章 段落057 [2011-03-09]

057 When an unselfish idea is conceived it is to be perceived and brought forth into manifestation just as a soul conceived in the womb of a mother is to be given birth in physical form. Whatever one becomes aware of that is not contrary to natural law must exist, for how can it be possible to perceive that which is not existent?

057 一つの非利己的なアイデアが感知される時、それは丁度、一つの魂が母親の子宮で受胎し肉体の形をもって誕生するのと全く同じに、それは知覚され具体的な創造物としてこの世にもたらされます。自然法則に反しない限り、どのような事柄も人がそれに気付くものは存在する筈です。何故なら存在しないものをどうして知覚することが出来るのでしょうか。





【解説】

いわゆる「思いは実現する」の作用原理が述べられています。人体が受精の瞬間から誕生に至るまで母体の中で着実にその肉体が形成されて行くように、正しい想念を知覚した場合には、それが青写真になって次々に実現に向けた作用が宇宙空間の中で発生するとしています。即ち、私達が本来望ましいとする非個人的なアイデアをこの肉体の感覚心として正しく知覚し、自覚さえすれば、早晩それらのアイデアは実現する方向で、様々な環境が自然と作用することを示唆しています。

多くの聖人達が奇跡を起こして人々を救ったり、病を治したりしたのは、この作用を積極的に応用した為と思われます。また、願い事は執着せず、直ちに解き放てとも言われますが、抱いた想念にいつまでも固執することなく、解放することによって、後はその作用の結果を待つという「他力本願」的な姿とも言えるように思います。

要は私達各自は創造主の息子として、物事を創り出す能力を秘めているということでしょう。大切なのは私達が感知し、知覚した事柄はその瞬間から、全て実現に向けて動き出すということです。


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