048 Substance is in the process of evolvement; consciousness, in the process of expression. Up and down the vast scale the force moves rapidly into expression, touching one particle of matter, then another - blending the two or more into a chord of harmony, just as the fingers of a man pluck music from the mute strings of his harp. To produce a perfect melody the strings must be set in motion many, many times, making new tonal combinations - now soft and low, now rising to crescendo; one time in rapturous swinging rhythm, then changing to a lingering minor key - all strings awaiting the touch that stirs them to life within the melody. Each string is vital to the total Song.
048 物質は進化の過程に、意識は表現の過程にあります。広大な規模に上下しながら、力は表現に向けて素早く動き、物質の粒子一つ一つに次々に触れながら、二つあるいはそれ以上の粒子を一つのハーモニーの和音に融合します。丁度、人の指がハープの沈黙した弦から音楽を弾き出すようにです。完全なメロディーを作りだす為には、弦は何度も何度も揺り動かされなければなりません。その結果、新しい音色の組み合わせを作り出します。柔らかで低いトーンから、今度は最高潮に上昇します。ある時は熱狂的な律動的なリズムで、次はなごりを惜しむ短調の調子に変化します。全ての弦はそれぞれをメロディーの中で命を掻き立てる演奏者のタッチを待っているのです。弦の一つ一つがその歌全体にとって無くてはならないものです。
【解説】
以前、顕微鏡下で牛乳の粒子が振動している様子が見えることを紹介しましたが、宇宙の中のあらゆるものが振動していることは現代物理学の共通の認識です。しかし、その粒子の振動の原動力なるものの実態が、本項で言う宇宙空間である種の強力な力が縦横無尽に飛び交っている状況を表しています。
とりわけ、私達にとって大切なのは、各自の特性を本文ではハープの弦の一本に例えられている点です。音楽を作りだす神の手によって適宜適切に弦に力が加われば、調和ある音楽の一部として各自の表現(音)が鳴り、その結果、壮大で美しいメロディーの中の一音が鳴らされ、曲が成立する訳です。どの曲にとっても、その音が無ければ、音楽は成立しません。それが私達各自が自分の本来の特性を発揮することで、全体として美しい調べが出来上がるということです。
このようにあらゆるものを調和させながら、パートパートで必要な存在を奮い立たせ、美しい作品を仕上げて行く、宇宙を駆け巡る力は実に大いなる存在です。
第03章 段落047 [2011-02-21] <<
|
>> 第03章 段落049 [2011-02-23]