ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第03章 段落045 [2011-02-17]

045 Out of the Primal Essence has come forth, charged with the Power of the Word, the manifested utterance of Cause. The planets, worlds, the moon, the stars and suns, the leafing trees, the song bird and the rain, the beasts, the crawling reptiles and the dew, each in its own tongue expresses the Word. But man has given unto each a Name and it is there that his attention lies. Manifestation has become his God and he has placed the Name above the Word, which nameless is and silent and unseen yet causes all the named things to be.

045 原初の本質から大いなる言葉のパワーを授けられて、因の現れとなる声が生み出されました。惑星、天体、月、星々そして諸太陽、葉を繁らす木々、さえずる鳥や雨、獣達、地を這う爬虫類、草露、それらの各々は各自の表現方法でその大いなる言葉を表現しています。しかし、人は各々の名前を付け、それに自分の関心を置いています。創造物が彼の神になってしまい、人は名前が無く、無音で、見えず、しかも名付けられた全てのものをもたらした大いなる言葉よりも、名前を大切に考えてしまいました。







【解説】

私達はもちろん自然界のあらゆるものと同胞であり、皆同じ根源から生まれた兄弟です。しかし、その中でも最も能力の高い存在として位置づけられていることも確かです。しかし、その生き方、生活の内容は他の多くの生き物と比べて、大変貧しい精神レベルにあるのかも知れません。

その原因の一つが創造主に対する信頼度、因に対する知覚力の鈍さにあるように思います。たとえ吹雪の中にあっても鷲達はそれに耐え、やがて天候が収まるのを余裕を持って待つことでしょう。晴れた日には伸び伸び翼を広げて食料を求めて流氷の海を滑空します。人間はこのような過酷な自然環境では野外で生活することは出来ませんが、動物達は生き生きと生活しています。

一方、私達はいつの間にか、自分達で作り上げたものを自分の主人にしてしまいました。地球上で流通するまでになったマネーシステムに私達の生活は支配されています。本来、便利さの為の発明物ですが、今日では地球全体を支配するまでに増大してしまいました。しかし、地球表面の金銭システムには係らず、地球は高速で宇宙空間を移動し続け、季節は変化し続けています。これらの原動力こそ、最も分かり易い創造主の目に見える働きです。

また、本項で言う名前を創造主の上位に置くとは宗教上の争いのことでもあります。創造主をどのような名前で呼ぶかによって、信奉する神が異なるとしているからです。


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