ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第02章 段落020 [2011-01-10]

020 Truth is like a great picture puzzle - a mosaic, as it were, and each man's individual expression is a part of the total composition. The mature individual realizes life as a succession of duties to be performed. Because there are diversified concepts of life does not mean that only one can be correct. No, all are true. Whatever is conceived in the mind of man is true to him for the moment just as every act of nature is true whether it be of creation or disintegration. Man's ideas may be used unwisely because he has not enough knowledge to use them constructively in relation to other truths, but that does not mean that the results establish a fact.

020 真理とは巨大なジグソーパズルのようなものです。丁度、各個人の表現はその全体の構図の一部になっているモザイク画のようなものです。成熟した個人は生命とは達成されるべき義務の連なりと認識しています。生命についての多様化した概念がある為、一つだけが正しいとすることはありません。いいえ、全ては真実なのです。人の心の中にどのような事柄が思い浮かぼうとも、それが創造的であるか、崩壊の性質であるかに関わらず、その瞬間、その人にとってそれは真実なのです。人間のアイデアはその者が他の諸々の真理に関連してそれらを建設的に用いるだけの十分な知識を持たない故に、誤って用いるかも知れません。しかしそれは、その結果が事実を打ち立てることを意味するものではありません。





【解説】

本項ではタイル貼りの巨大な壁画を例に、真理について説明しています。私達一人一人はその絵画を構成するタイルの一片という訳です。様々な個性や状況の多様性の中にあって、私達は各々の特性を発揮した表現者になることが必要だということです。

しかし、どのような表現者になるにせよ、絵を完成させる上で、タイルの一片も欠けることは出来ません。また、一つでも質が悪いものが入り込めば、その壁画の欠陥になってしまうことでしょう。

私達は、まだ自分達が描きつつある壁画がどのようなものになるのかを見ようとはしていません。各々のタイルの仕上がりばかりに関心を持っているのです。

しかし、一度、全体を振り返って、社会全体がどのような方向に向かっているか、結局のところ、自分達が描こうとしている絵はどのようなものになるかについて、知ろうとする必要があるようです。

一つ一つの基礎的存在から視野を拡げ、太陽系から宇宙全体にまで視野を拡げる中で、自分の果たすべき役割を知ろうとすることが必要です。また、本文後半に、各自にとって自分がどのようなことを考えようとも、それはそれで良しとするという暖かい見方が提示されています。何か、観音様のような全てを受け入れて戴けるような包容力のある言葉です。とりあえずは、各自の思い通りに進めて宜しい。しかし、全体との関係性、即ち調和を考えて、行動するようにと諭している気がします。


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