ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第02章 段落017 [2011-01-05]

017 Truth is action - the whole action of which every part is true. Small truths lead into greater truths and one small truth cast out as false can block the progress of a civilization, as has been shown by the history of the past.

017 真理とは行動です。あらゆる個々の部分が真実である行動の全体です。小さな真理はより大きな真理へと導き、偽りと投げ捨てられる一つの小さな真理も、過去の歴史によって示されて来たように、文明の進歩を妨げる可能性すら持っています。





【解説】

私達が求めている真理とは、決して何か他人が考え付いた概念のようなものではなく、現実に世の中の行動や活動であると断言しています。つまりは人体の中の血液の流れや呼吸等、生命活動そのものは宇宙空間にあって、ある意味、永続的に継続する活動です。その活動は宇宙英知の支えがあって成立する以上、それは真理を具現化していると言える訳です。

そうする時、私達は何かの行為を誤ったもの、醜いものと否定すれば、それは法則自体を非難することにもなる訳で、それは進歩の妨げになることを警告しています。

ここでは、あらゆるものを先ずは受け止めて、その中にどのような真理(原理)が働いているかを理解し、更に視野を拡げようとする姿勢が大切です。一見して見苦しいもの、汚いように見える場合のものであっても、そこに生きる人々の生活を理解し、その状況を受け止めることで、不要な偏見を取り除くことが出来る訳です。

かつて中世、西欧では宗教の教義が最優先にされ、自然から学ぶことは異端とされていた時代がありました。天動説が絶対的な真理だとされていたのです。その期間、この文明は長らく停滞の時期があったとされています。言い換えれば、その時代、人々は真理を求めようとすることを禁止されていたと言うべきかも知れません。

真理を求めるに当たって、全ての行動(活動)を観察して、それを全体像として理解する姿勢が重要だと本項は言っています。また、「真理とは行動」ということの中には、単に頭の中で考えているだけでは、ダメで、自ら行動する中で、様々な体験を通じて、真理を掴むことが出来るとも言っているように思います。


第02章 段落016 [2011-01-04] <<  |  >> 第02章 段落018 [2011-01-06]