ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落357 [2010-10-20]

357 During the past centuries Earth man's progress has been chiefly in mechanical fields. Every universal principle of which he has become aware, he has expressed in mechanical terms. And in man's earnest effort to acquire greater knowledge, he has forgotten to develop the one instrument that is capable of leading him to such knowledge.

357 過去何世紀もの間、地球人の進歩は主に機械分野においてでありました。彼は気付くようになった宇宙普遍の法則全てを機械的な用語として表現して来ました。そしてより偉大な知識を得ようとする真面目な努力の中で、彼はこのような知識に自らを導く可能性のあるその道具を発達させることを忘れてしまったのです。





【解説】

名古屋に「産業技術記念館」という博物館があります。豊田佐吉や豊田喜一郎による一連の紡織機械の発明品が当時の姿で展示されています。その延長に国産自動車メーカーとしてのトヨタの出発があり、国産車1号機が出来上がるまでの本物の工具や試験機が展示されている等、この博物館はまさに本項でいう機械文明の発達の歴史を学べる場所となっています。

このように今日の私達はいわゆる機械文明の恩恵を受け、身の回りにこれらの機械が働いているお蔭で、昔の人々と比べて随分と楽な暮らしを送れるようになりました。

しかし、本項では、これら機械文明は本来、私達が発達させるべき側面の一つでしかないことを指摘しています。従来は生活の不便を無くし、便利にしようとする機械文明の発達を目指して努力していたのですが、その他に発達させるべき要素として宇宙本来の生命力との一体感や印象の感受等、精神面の訓練が重要だとしているのです。自身が創造の道具(instrument)になり切ることで、私達が創造主から直接の指示を受けた働き手になることが、これまで以上に好ましい結果をもたらすということです。


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