349 Why did this idea come to me? I received the impression because the man in question, although deliberately saying one thing, was unconsciously broadcasting the scheme he had in mind, The other man, depending upon his auditory organs for enlightenment, believed the words he heard spoken. But because I was able to receive the transaction through the feeling channel, I discovered the deception. I revealed this impression to the intended victim, enabling him to take the necessary steps to guard against the fraud.
349 何故このアイデアが私にやって来たのでしょうか。問題の男が巧妙に一つのことを言っているにも拘わらず、無意識に自らの心の中に持っている企てを発信していた為、私がその印象を受信したのです。もう一方の男は光明を求めるのに自らの聴覚器官に依存していたため、その男が話したのを聞いた言葉を信じていました。しかし、私はフィーリングの経路を通じて両者のやりとりを受信出来ていた為、その策略を発見したのです。私はこの印象を意図された犠牲者に明かし、彼にその詐欺に対して身を守る必要なステップを取らせることが出来ました。
【解説】
これまで私達は目や耳を頼りに生きて来ました。しかし、それらから来る情報では大事なことは得られないことを本項では述べています。とりわけ、相手が心の奥底で抱いていることについては、直接その内容を把握するのに印象(フィーリング)を用いることだと言っています。
この相手、本項で言うような悪人ばかりを対象とするのでは、世の中悲しすぎます。大切なのは創造主を心底理解しようとすることにあるでしょう。印象を感受する為には心にゆとりがなくてはならず、常に自らの心の状況を監視して、状態を常に把握している必要があります。その上でやって来る微妙な印象を鋭敏にキャッチすることになります。
よく言われることですが、それら印象を受け入れる為には、心の主人公であるエゴは小さく謙虚になってやって来る印象を快く受け入れる必要があります。丁度、宿屋にお客さまがいらっしゃるのと同様、宿の主人は暖かくお迎えすべきことは言うまでもありません。「アイデア」や「発想」等、様々に表現される印象ですが、各人が各々の必要な場面で、創造主が支援してくれるのが、この印象という経路です。
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