ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落347 [2010-10-05]

347 To explain fully this universal force and its workings would be impossible: for it would demand a knowledge of Primal Cause. But whatever method was used to throw the Cosmic Force of the Universe out of its natural state of equilibrium, and set it into primal concentration or chemicalization, was also the beginning of thought.

347 この宇宙普遍の力とその働きを完全に説明しようとするのは困難でしょう。何故なら、それには原始の因の知識が必要とされるからです。しかし、自然の平衡状態から宇宙空間の宇宙的な力を取り出して、それを原始の密度状態、即ち化学処理に作用させる為に、どのような方法が用いられるにせよ、それはまた想念のはじまりでもあったのです。





【解説】

聖書にあるイエスの奇跡等、物質に直接働き掛けて、通常では起らないことを実現させる際のことを本項は示唆しているように思います。化学の分野ではある状態(仮に「A」とする)から別の状態(「B」)に移行する潜在力(言わば位置エネルギーの差)はあっても、AからBに移行する為には、山を越える必要があり、一般的には越える為のエネルギーを必要とします。原料(A)に一時的に熱を加えてはじめて反応が進み、後は自然に燃焼が進んで反応物(B)が出来るのもその一例です。

この場合、Aは自然の平衡状態にあって安定しており、通常の条件では反応しない訳で、それを何らかの方法で一時的にエネルギーの高い状態に引き上げる作用があってはじめて反応が進むことになります。本項で言う「自然の平衡状態」が示すイメージはこのようなものではないかと思っています。

本項ではその具体的な方法については言及していませんが、それが想念作用の一つであることを明言している点にも注意して置きたいところです。


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