345 Perhaps you have taken these reactions as a matter of course, attributing them to psychological rather than physiological sources. But the fact is, we cannot separate the two phases of expression; both are the result of chemical action. Any phenomena of sensation, whether it be a feeling of great joy because the sun is shining, or a pain in the stomach caused by eating some food for which the cells had no affinity, is the product of chemical reaction. In any channel of awareness, we cannot get away from the fact that we are living in a chemical universe. It matters little whether those chemicals manifest as a force, or as a substance.
345 おそらく貴方はこれらの現象を当然のごとく生理的というよりは心理的な源泉に起因する反応だと思って来たことでしょう。しかし、事実は私達はこの二つの表現の側面を分離することは出来ないのです。両者は共に化学反応の結果です。如何なる感情の現象も、それが太陽が輝いているが故の大いなる喜びの感じであっても、細胞に親和性が無く摂った食物によって胃に生じた痛みであっても、それは化学反応の所産なのです。如何なる知覚の経路であっても私達が化学的宇宙に生きている事実から離れることは出来ません。それらの化学物質が力として現れようと、物質として現れようと大差はありません。
セロトニンやドーパミン等の物質が、私達の精神面について大きな影響力を持っていることは今日の医学でも広く知られるようになって来ています。また、一方では極端な例として、覚醒剤等の違法薬物への依存が現代社会の大きな問題となっていることも周知の通りです。このように、私達は精神面でもいわゆる化学物質との深いつながりを持っている訳です。
ここでは、「化学的宇宙」という著者の表現の意図について考えることに意義があると考えています。即ち、もっぱら天体間の引力や天体の速度という物理的なものとして、著者や宇宙を捉えてはいないことに注目すべきです。また、一方では宇宙空間を創造主の住む神聖な空間として崇め、非物質的な側面のみを重視しているのでもありません。
宇宙空間に活動する原子や分子達の具体的な作用を直視して、それらの作用(反応)が創造物と混然一体となって存在する物質(原子)と精神(意識)とが相互に作用し合う場として宇宙を捉えていることが重要なのです。
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