ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落332 [2010-09-09]

332 Hypnotism is an exact science. In the hands of a competent person it is unsurpassed for the relief of pain. It has proved invaluable in aiding psychologists and psychiatrists to untangle confused impressions that have been causing mental disturbances to the patient. But it is not a parlor game! When used as such, it can create drastic upheavals in our minds.

332 催眠術はまさしく一つの科学です。力量のある人物の手によれば、痛みの解放にとって催眠術はこの上ない手法です。患者に精神的な動揺をもたらしている混乱した印象類を解きほぐす為、心理学者や精神科医を手助けする上でそれ(訳注:催眠術)は非常に貴重な手法であることが明らかにされて来ました。しかし、それは室内ゲームではありません。そのように用いられた場合には、私達の心の中に激烈な地殻変化をもたらす可能性があります。





【解説】

心を支配することの影響は計り知れません。それを他人に委ねることは最も危険な訳です。しかしその一方で、医学や心理学での治療技術としては、非常に有効であると本項では述べられています。

私自身の経験としては、何かの原因で身体の一部に痛みが出た時、決まって行うやり方があります。それで大抵の痛みは消えてしまうのですが、それは自分の身体で痛みを訴えている箇所に、いわば自分の意識を静かに移行して、「何処で痛みの訴えが出ているのか」静かに探るというものです。通常は痛みに対して身体を防御するような気持になりますが、それとは逆に痛みを訴えている細胞群を探しに身体をくまなく巡り、その痛みの声を受け入れ、鎮めようとするものです。

大抵の場合、その結果、痛みは消えてしまうことが多いものですが、それも自分自身で痛みで混乱した身体の一部分(

あるいは心)を鎮める効果を果たしているものと思われます。

このように心の有り様を変化させることは、大変大きな影響を持つ訳で、いたずらに催眠術等を用いることは危険だということになります。これは他のテレパシー実験についても同様で、ゲームとしてテレパシーを取扱うことは良くありません。意識との交流、自身の心と向き合う中で、生涯における各自の体験の一つとして、真面目に取組むべき訓練であるべきなのです。


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