ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落328 [2010-09-03]

328 In order for anyone to be hypnotized, he must voluntarily give up his will to the will of the hypnotist. This can be extremely dangerous if repeated too often, for the will of the individual is weakened. The sense-mind is stilled by hypnotism, and thereby opened to suggestions from the operator. The sensory reactions are so subdued that you can suggest to a hypnotized person that ammonia smells like essence of roses, actually holding a bottle of it close enough for him to take deep breaths. Under hypnosis the person will insist the aroma is pleasing, yet you will find that it is impossible not to recoil from the pungency of ammonia fumes while in a natural state.

328 誰でも催眠術にかかる為には、その者は自らの意思を催眠術者の意思に委ねなければなりません。これは頻繁に繰返された場合、極めて危険になり得ます。何故なら、その個人の意思は弱められるからです。感覚心が催眠術によって鎮められ、それによって操作者からの提案に心を開きます。感覚の反応があまりに抑制されている為、催眠術にかけられている人物に実際にビンを手に持って鼻に深呼吸させる程近付けて、アンモニアの臭いをバラの精油だと暗示することも出来ます。催眠術下では、その人はその香りは心地よいと主張するでしょうが、自然の状態ではアンモニア蒸気の刺激からは尻込みしないでは居られないのです。





【解説】

他人を支配する手法として催眠術があり、現代風に言えば、マインドコントロールとも言うことが出来ます。政治家のカリスマ的な演説をはじめ、大衆を自分の意のままにしようとする勢力も多いものと思われます。

問題は、被術者が自分の意思を術者に委ねてしまうことで、その術者の言うなりになることで、自分を見失ってしまうことでしょう。ひとたび、自分を見失った場合には、本人は再び自分を取り戻すのに莫大な時間を要することになります。

催眠術にかかっている者は、その間の記憶は無いようですし、そもそもどのようにしてその体験が可能となったか等、知る由もありません。従って、仮に素晴らしく、或いは気分の良い体験を持ったとしても、それらをどのようにして得たかについて記憶が無い為、後日、再現も出来ない訳です。

全くの個人的見解ですが、催眠術を指向する人は表情に生き生きさは感じられず、目が輝いているような人はいないように思っています。野生動物と同様、人間についても目の輝いている存在で有り続けたいと思っています。


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