ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落327 [2010-09-02]

327 Let us digress for a moment and discuss hypnotism briefly. Much publicity has been given lately to the practice of hypnotism for the purpose of recalling past lives. Many believe that by using this means, they can send the subconscious back to read the Book of Memory. But what does hypnotism really do?

327 少しの間、脇道に入って催眠術について簡単に議論しましょう。最近では過去生を思い起こす目的による催眠術の実施について多くの宣伝がなされています。多くの人々がこの手法を用いることで、潜在意識を記憶の書を読みに送り出すことが出来ると信じています。しかし、催眠術は実際には何を行っているのでしょうか。





【解説】

自分の過去を知る為に、他人の力を借り、しかもその間の記憶を持たない催眠術には多くの問題があります。術者の命令に従うことは、自らの自主性や主体性を弱めることになり、危険だと言うことは本項でも何度か出て来ています。

一般に興味本位から、あるいは手取り早く成果を得たいと思うあまり、能力者に身を預けることは正しい道ではありません。自分が歩んで来た道を過去生にまで遡って知ろうとする本来の意味は、自分をよく理解しようとする気持から出ていることでしょうが、その課題は自分自身で取組むべき課題であり、他人に任せることは出来ません。極めて個人的な内容と言うべきでしょう。

催眠術は本人の意思を弱め、術者への依存性を高めることになる為、仮に結果が良かったとしても自ら開拓したものでなく、仮に催眠時の体験が術後も覚えていたとしても催眠術下の一時的な体験でしかありません。

現実には、マスコミを通じて、大衆には多くの催眠術が掛けられているのかも知れません。大衆をコントロールしようとする勢力はテレビの宣伝や特定のニュースを流すことで、大衆を自らの思う通りに動かそうとしているのかも知れませんので、注意が必要です。


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