ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落322 [2010-08-26]

322 However, I received the impression that the manager was planning to gain control of the business and defraud the owner of his holdings. I conveyed this information to my friend, and although doubting its veracity, he started a quiet investigation into the company's affairs. The report he received carried overwhelming confirmation of these conditions, just as I had revealed them. My friend returned east immediately and took the necessary steps to protect his interests and regain control of the company.

322 しかしながら、私はその支配人が事業をコントロールし、オーナーの保有財産を騙し取ろうと計画しているという印象を受けました。私はこの情報をその私の友人に伝え、またその真実性を疑いながらも彼は会社の内状について隠密裏の調査を開始しました。彼が受け取った報告書にはこれらの状況を確信させる膨大な証拠を伝えており、私が明らかにした通りでした。私の友人はただちに東部に戻り、自分の財産と会社の支配権を取り戻す為、必要な措置をとったのでした。





【解説】

野生動物の世界には裏切りは存在しません。彼らは鳴き声の他に多くを印象(インスピレーション)に頼って生活しているように思うからです。空中に集団で舞い上がり、一糸乱れぬ飛行っを遂げる鳥達は、どのようにして各メンバーが一体になることが出来るのか、不思議ですが、それも彼らが文字通り各メンバーの心が一つになっているからに他なりません。もちろん、そのような状態の場合、他人にも自分の心の中をさらけ出す必要がある訳で、当然、隠し事は無い訳です。

それに対して、人間は確かに知識の積み重ねにより、大きな文明を築きましたが、こと印象の感受や交流という面では他の動物達に劣っています。その理由は印象に頼らなくても生きて行けると思うだけの富と技術を持ったからですが、それでも人間同士の問題には事欠きませんし、人間の文明が惑星全体の環境に悪い影響を及ぼしているのです。本項の場合、他人を騙して利益を得ようとする企みは現実の地球にははびこっています。

もちろん、それら企みに対する警戒は他の場合と同様に、印象に気を付けていれば感知でき、問題を早期に発見することになります。多くの渡り鳥達がはるか行く手の先の嵐に気付き、出発する日を決めるのも印象を役立てていることでしょう。もちろんこれら印象を活用する為には、何よりも印象を尊重することから第一歩が始まります。


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